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日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023発表! 〜 先が見えない時代の羅針盤は、自分の中にしかないのかも

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

昨日、24回目となる日経ウーマンが選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023」が発表されました。

女性誌「日経ウーマン」(日経BP)が選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023」の大賞に、インテリア雑貨や衣料品などを取り扱う電子商取引(EC)サイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムの取締役、佐藤友子さん(46、写真)が決まった。多様なチャネルを通じてECの魅力や世界観を発信し、ファンを獲得し続けていることが評価された。

日経電子版

私は昨年より審査員を拝命しておりますが、どの候補者の方々も大変素晴らしい成果があり、審査会での議論も白熱しがちです。以前は大企業の中で活躍されている候補者の方が多かったと聞き及んでいますが、昨年も今年も起業家や事業承継やNPOなどの経営者の方が大半を占めています。特に今年は候補者7名中3名が、いわゆる大手企業に務めた経験を持ちながら、そこを飛び出して経営者となられたみなさまでした。

まだまだ起業家が少ない、かつ女性経営者はもっと少ないと言われている日本において、このような素晴らしい事業を運営して社会にインパクトを与える方々がいらっしゃるという事実にとても感銘を受けました。

 コロナ禍、ウクライナ問題、円安と、2022年も世界が大きく揺れ動きました。そんな先行き不透明で誰もが不安を感じるこの時代でも、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023の受賞者7人に共通していたのは、自分の「好きなこと」「やりたこと」を貫き、壁にぶつかっても諦めずに成功をおさめたこと。「やりたいこと」を自己実現するためのキーワードとして審査員が挙げたキーワードは以下4つです。(1)やりたいことに価値を見いだす、(2)周囲をとことん巻き込む、(3)成熟した市場で独自性を出す、(4)自分の感性を信じて諦めない。

日経xwoman

今年の審査員一同の総括として、上記を挙げさせていただきました。候補者の事業の中にもコロナ禍の影響を受けて既存事業の売上がほぼゼロになる、という経営環境の厳しさを目の当たりにしたものもありました。しかし、迅速な意思決定によりそれをはねのけ、いち早くオンラインイベント事業に商機を見出してピボットに成功した事例もありました。

また、マスク生活により売上の下がり続けた化粧品メーカーの商品開発担当の方は、それでも化粧品の持つ力とそれを愛用するファンの声を聞き続け、SNSで話題騒然の爆売れリップを世に出した方も。実際にどのような経緯で開発をされたのかを伺いましたが、自身のもつ世界観を信じ続け、やりたい!ついてくる消費者がいるはずだ!という想いに価値を見出した結果だとのことです。商品化には社内の説得など筆舌に尽くしがたいような局面もあったかと思いますが、それも含めて「あ、この方は本当に化粧品開発が好きなんだな」という印象が強かったです。

最近Twitterの買収で話題のイーロン・マスク氏も「火星に移住する」というビジョンを実現する!そのような未来が必ずあるんだ!と信じて失敗し続けた結果、ブースターロケットの垂直着陸による回収などのイノベーションを生み出し続けています。

先行きが見えない世の中こそ、いち個人が持つ「こういう未来があるんだ!」という強い想いが多くの人を巻き込み、実現に向けて動かす原動力になるのではないか、と強く思います。


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タイトル画像提供:EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

#日経COMEMO #NIKKEI

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