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コロナ禍でクラウドファンディングディングを行うための3つのナレッジ

気づいたらもう5月も半ば・・・。
時が経つのが本当に早いです。

このコロナ禍によって、望む望まないも関係なくものすごい速度で社会の基盤や形が大きく変わってきている今、社会に声を上げて実現するインフラとしてのクラウドファンディング・プラットフォームだからこそ、『MOTION GALLERY』発信で色々な物語やアイデアをみんなに共有して行きたいと思い、前回のエントリーでもお伝えしたとおりPODCAST番組『MOTION GALLERY CROSSING』を先月からスタートしました。

そして今月からは、新しいメディアもスタートすることにしました!

クリエイターの灯を絶やしてはいけない。これまでさまざまなクリエイターのクラウドファンディングを掲載してきたMOTION GALLERYがこの困難を乗り切るためのナレッジをシェアするマガジン、その名も『MOTION GALLERY ACTION』。

よりよいACTIONをサポートするために、MOTION GALLERYを運営する私たちや、仲間の知恵をシェアします。

リモートワークで疲れた目を休めつつ『MOTION GALLERY CROSSING』で今生まれている物語を、ラジオ番組のような親密な空気感とともに感じていただき
そして実際に活動をアクションしようと思われるタイミングでは『MOTION GALLERY ACTION』でいろんな実行者の人達のナレッジをインプットいただき、より多様でクリエイティブな社会をつくるムーブメントをみんなで広げていければと思っています。

『MOTION GALLERY CROSSING』そして今日から始まる『MOTION GALLERY ACTION』を是非フォローいただけますと幸いです!

第1回目は、代表である私・大高健志が、「コロナ禍でクラウドファンディングのやりかた」の3つのナレッジをシェアします。

このナレッジについて

MOTION GALLERYは2011年、東日本大震災の時にサービスが立ち上がりました。今振り返ると、震災復興のためにクラウドファンディングが大いに活用され、クラウドファンディング市場の広がりに繋がった年だったと言えるでしょう。それから約10年が経ち、今回は新型コロナウイルスの蔓延という新しい災難に見舞われています。しかし、私は当時と現在では、大きく状況が変わっていると感じています。東日本大震災のときには、被災地に対して、被災していない人達から支援を送るという流れでクラウドファンディングが行われていましたが、新型コロナウイルスの蔓延に関しては人の助けが必要なところが集中していないことです。今回は、いわば、誰もが被災者であるという大きな変化があります。誰にも先行きが見えず、経済的な損失も広がるこのような特殊な状況下で、如何にしてクラウドファンディングを行うのか、そのためのナレッジです。今回は、戦略が成功する三条件を示すともされる「天の時、地の利、人の和」に当てはめて考えます。

・天──タイミング
これは、平常時から言えることですが、クラウドファンディングをどのタイミングで行うのかは、その成功確率を大きく左右させます。この状況下でのベストなタイミングは、そのプロジェクトの持つ課題感が世間的に浸透されていて、且つ、その課題解決のロードマップのどこに位置づけるかを明示できる状況で行うのが良いと考えます。なぜならば、苦しいのは今みんな同じという状況を前提に置く必要があると考えるからです。そんな中から応援して頂く為には、社会的に解決すべきであるという民意が集まりつつあるタイミングで、且つ、いまそのクラウドファンディングを行うことでその応援が無為に帰さないタイミングであるはずだという環境が重要です。

全国のミニシアターを支援するためのお金を募ったクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」では、名古屋の映画館・シネマスコーレの支配人による窮状を伝えたnoteの記事、そして「SAVE the CINEMA」の署名活動の開始により、各種メディアを通じて、ミニシアターの社会的重要性と、コロナ禍により経営が逼迫している状況が広く伝わり、映画ファンを中心に、応援の機運が高まっていました。その中で、更にミニシアターエイドが、短期的にまずはミニシアターの存続を緊急補助し時間を稼ぎつつ、署名活動を通じて政策の転換から長期的なミニシアターのサポートを実現しようとする、ロードマップが示せていたことでの納得感が醸成されました。この2つのタイミングが、成功に大きく作用しました。

・地──公共性・公平性
コロナ禍がもたらしているのは、社会の分断と、そして全ての人に被害をもたらしているというこれまでに無い状況。そんななかで、人の思いをつなげるクラウドファンディングを行うのであれば、やはり社会の分断に対抗すべく、連帯を示す様な活動がメッセージとして重要だと思います。ですので、何かを助ける為に何かを分断してしまう様な結果にならないか深く考える過程は重要だと思います。そして、みんなが被害者であるなかでも、応援を集める必然性を明確に唱えられる、そんな公共性は必要だと思います。MOTION GALLERYで最近大きく支援を集めている、小さな映画館に集まったお金を分配する「ミニシアター・エイド基金」を作ると言うプロジェクトがあります。このように同じ業種やジャンルのクリエイターどうしが手をとりクラウドファンディングを行う場合は、分断を招かないように事前に対象によびかけを行うことが大切です。個人が行うクラウドファンディングの場合でも、自分の活動のバックグラウンドになっている場所や団体にも応援の効果が波及するなど、、自分が属しているコミュニティを助けることにも通じるような、サステナビリティを考えた仕組みを取り入れてみましょう。

・人──誰が発起人になるか
同じ業種やジャンルのクリエイターと手をとりあい連帯して行うクラウドファンディングの時は、発起人になる人に誰もが納得感を持てることが大切です。僕はそれを、「語るべき言葉を持っている人」と呼んでいます。時には困っている主体ではなく、それを助けたい人が発起人になるのも良いでしょう。利益の追求だけを行ってきたわけではない場合、対象への愛と納得感のある関係性を結んでいて、社会的な実績がある場合だとさらに共感を呼びやすいと思います。個人でクラウドファンディングを行う場合は、誰よりも作品を愛していて、誰よりも作品にコミットしてきた人、つまりあなたが最適な発起人です。

いかがでしたでしょうか?
2030年の社会に形に、クラウドファンディングが挙げられているように、
コロナ禍という特殊な状況でも、上記の三条件を踏まえて、クラウドファンディングを活用することで、守るべきものを守り、そして新しい社会に向けた新しいアクションにつながっていくと思います。是非一緒にクラウドファンディングで声を上げつつ、こらからの社会のかたちを考えていきましょう。


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大高健志@MOTION GALLERY
頂いたサポートは、積み立てた上で「これは社会をより面白い場所にしそう!」と感じたプロジェクトに理由付きでクラウドファンディングさせて頂くつもりです!