自己効力感と優れたブランド体験について
顧客の「自己効力感を高めるブランド体験づくり」が最近のテーマです。
自己効力感とは
自己効力感とは、「自分ならできる」「自分ならきっとうまくいく」という認知状態のことです。
自己効力感の提唱者のバンデューラは下記のように定義をしています。
優れたブランド体験は、
・小さな成功体験が積み重なって自信がもてる!
・このブランドとであれば目標を達成できる!
といった心理状態をつくることが上手だと感じています。
ちなみに、自己効力感のキーワードは、昨今検索ボリュームも高まっています。
自己効力感について図解して整理してみます。
効力予期と結果予期の両方が高いと、行動を起こす可能性が高まる
ブランド体験において、下記2つの心理状態をつくることが重要だと整理することができます。
行動を促すためには、自己効力感を高める、結果期待を調整するの2つが重要
情報を一方的に伝えるのではなく、顧客の自己効力感を高める、結果期待を調整する発想をもつことができると、結果的にブランドの購買・利用する状態につながるのではないでしょうか。
自己効力感を高める情報源
バンデューラは、自己効力感は以下4つの主要な情報源から形成されると提唱しています。
直接的達成経験: 個人的な成功体験
代理経験: 他者の成功を観察すること
言語的説得: 他者からの励ましや支持
生理的・情動的状態: 身体的・感情的な反応の解釈
自分が尊敬するブランド、任天堂のゲーム体験で整理してみます。
任天堂は、自己効力感を高めるための体験・情報設計がされているから、多くの人に愛されるゲームになっていると考えることができます。
マーケティングの実務においても、この4要素をブランド体験に組み込みながら、「自分ならできる」「自分なら使いこなせる」といった気持ちを醸成することが非常に重要だと考えています。
自己効力感を高める体験をつくれているか?
ブランド体験を考えるときに向き合いたいことを整理します。
理想のブランド体験をつくる参考にしていただけたら嬉しいです。
最後に、このテーマで読んでいる本のご紹介をしておきます。
心理学、福祉などの領域で使われる書籍からマーケティングのヒントをもらえることは多いと思っています。