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若手社員が成長し、輝くために必要なこと

「何年働いても年収は全然上がらないし、このままで大丈夫かな?」
「正直、この先ずっと働きつづけていけるのか不安だな……」
「今の職場の仕事で、自分が成長できているかよくわからない……」
そう感じている若い人が多いようです。

1.自分の気持ちにフタをしてはいけない

もし今、あなた自身がこんなふうに仕事に不安を感じているなら、その気持ちを押し殺してフタをしないでください。気持ちにフタをして我慢をすることを選択してしまうと、自分の人生を変えるキッカケを失い、この先もズルズルと不安を感じながら生きていくことになってしまいます。

では、どうしてそんな不安を感じる状況に陥ってしまうのでしょうか?

それは、あなたが最も良いパフォーマンスを発揮できる場所にいないからです。そして、最も良いパフォーマンスを発揮できる場所に自分を置くためには、自分自身のことをきちんと知ることが大切なのです。

2.自分に合う仕事を知らないと不安が先行する

実は僕も大学卒業後、新卒でとあるメーカーに入社し、経理に配属となったのですが、結局日々の単調な仕事が苦痛すぎて、何の目標も持てずに、一社目を10ヶ月で辞めてしまいました。

その後、日系の事務機器メーカーに転職したのですが、今度は営業職となり、これまた仕事が合わずに、またしても1年で辞めようとしたのです。

結局そのときは企画職への異動という形で営業から離れることになったのですが、ラッキーなことにその企画職がものすごく自分に合っていて、そこでようやく「仕事とは面白いものだったんだ」ということを知ることができました。

当時はただ「経理や営業は合わないな、苦しいな」と思っていただけでしたが、この歳になって改めて今振り返ってみると、自分のスキルや資質に合わない職種に就いて、もがいていたんだなと分かります。

こうして経理や営業をしていた頃の僕のように、自分のスキルや資質を知らず、どのような仕事が合うのかを理解出来ずにいると、ずっと漠然とした不安や不満を抱えたまま、前に進みたいのに、なかなかうまく進めなくなるのです。

3.自己認識を高めるとパフォーマンスが上がる

組織心理学者でニューヨークタイムズのベストセラー作家でもあるターシャ・ユーリック博士の研究でも、興味深い数字が出ています。

 約95%の人が「自己をよく理解している」と思っていても、実際には10〜15%の人しか、きちんとした自己認識ができていないことがわかった。さらに、最終的に「自己認識を高められた人」は、仕事でもプライベートでもパフォーマンスが上がり、より質の高いリーダーシップを発揮できるという結果が出た。 

強みを見つける4分割ノート術

結局のところ、自分自身をよく知らずにいると、「自分に何が合っていて、何が合っていないのか」がわからず、パフォーマンスを発揮できないままその場所に居続けてしまいます。そして結果につながらないために、上司からは怒られ、同僚からはバカにされ、自分に自信が持てなくなってしまうのです。

これが誰かの意見に翻弄される「他人軸」で生きるということです。逆に自己理解ができていれば、「自分に合っていること、合っていないこと」の見極めができるため、「今は大変でも将来は必ず、自分に一番合った場所で最大限の力を発揮するぞ」という「自分軸」での意識が生まれるのです。

4.自分を知ることは、自分の居場所を知ること

自分のことをよく知らなければ、「人生において本当にやりたいこと」や「自分が一番パフォーマンスを発揮できる場所」は見つけられません。そして、やりたいことでなければ一生懸命にもなれません。

逆に一生懸命になれれば、必ず何か手応えがあるし、成長があります。ですからとにかく、まず自分と向き合い、やりたいこと、パフォーマンスを発揮できることを見つけることが大切です。

やりたいことが見つからないからといって、バックパックを背負って、「自分探しの旅」に出るという行動をとる人もいます。しかし、目的なく旅に出ても、自分のことがわかるようにはなりません。なぜなら、自分を知るための手がかりはそうした旅の中ではなく、「自分の過去の経験の中」にあるはずだからです。

毎日の日常生活のなかにも色々なヒントがあるはずです。たとえば、次のようなことを頭に思い浮かべてみてください。

・あなたが笑顔になれるのはどんなときか?
・あなたがやっていて一番楽しいことは何か?
・あなたが人生でやりたいことは何か?
・逆に、あなたが人生でやりたくないことは何か?
・あなたが今までで、お金をかけてきたことは何か?
・あなたが今までで、時間をかけてきたことは何か?
・あなたが今までで、寝食を忘れて没頭したことは何か?
・あなたが今までで、人に喜んでもらったことは何か?

強みを見つける4分割ノート術

このように、徐々に自分を「見える化」してくると、やりたいこと、得意な分野がわかり、そこを活かしてどんどんいい仕事が出来るようになりますし、逆に「あ、ここが苦手だ」と欠点にも気づけるため、改善も早くなります。

フィードバックも素直に受け入れられようになるのでスキル面でも好循環が生まれ、周囲からの信頼も得られるようになります。すると自信がついて、仕事にもやりがいを感じられるようになり、その結果「やりたいこと」が今よりも見えるようになるのです。

そしてさらに、「やりたいこと」があるフィールドに身を置くと、ムリに頑張らなくても、自然に成長のレールに乗れるようになり、仕事での成果も出やすくなって、人生そのものも充実してきます。

これが、僕が考える「自分の見える化」の効果なのです。ぜひ現状に不安/不満を感じている方は、今一度自分自身を深掘りしてみてください。

5.参考

(1)強みを見つけるための本
自分自身を見つめ直し、強みを見つけるためのポイントを下記著書にまとめました。今回の記事は本書から抜粋しています。Kindle Unlimitedでもお読みいただけます。

(2)FIREするための考え方(ビフォーFIRE)の本
僕は自分の強みを活かし、執筆という領域でサイドFIREをする決断をしました。夫婦で子育てをしながらFIREをする本は今までなかったため、「ないなら自分で書こう!」と思い、40代でFIERした経験を電子書籍で書きました。(Kindle Unlimited対応)

(3)FIREした人は本当に幸せなのか(アフターFIRE)の本
FIREはしたいけど、いざ会社を辞めることを考えると不安が先行する。その不安を取り除く特効薬は、実際にFIREした人がどのように感じているのかを知ること。そこで僕がFIRE後によく聞かれた質問/回答をまとめました。(Kindle Unlimited対象)


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寺澤伸洋@FIREしたビジネス書作家
最後まで読んでくださって、ありがとうございました! これからも楽しみながら書き続けていきます!