会議の文字おこしソフトを、会議の質の向上のために使ってみよう。
音声の文字起こしソフトが増えてきた
ここ数年、Video会議がビジネスの場面で増えてきました。そして、多くのVideo会議ソフトには、録画機能があり、会議に参加できなかった人のために、または会議の記録として、活用している方も多いでしょう。20年前には、カセット・テープで会議を録音していたことから、考えると隔世の感です。
そして、人の欲求は高くなり、今度は議事録を自動で生成できるツールを求め始めます。そして、実際に、会議の文字おこしソフトが登場しています。
会議を文字でおこすことができれば、録画を見返すよりも効率よく、会議の内容を理解することが可能になり、とても便利そうです。
リアルタイムに文字をおこす事で、もっとメリットが出る
このような文字おこしソフトは、実は簡易なものは、みなさんの身の回りにすでに普及しています。
スマートフォンや、スマートウォッチには、音声認識の機能が搭載されおり、手が塞がっている時にでも、便利にスマートフォンの機能を使えるようになっています。
そして、最近のパソコンに搭載されており、近い将来、キーボードなしでも、パソコンのドキュメント処理ができるようになるのかもしれません。
つまり、このような音声をテキスト(文字)にする機能は、今後も普及し、その精度も高くなると想像できます。そこで、少しこの機能をもっと、ビジネスの質を高めるために使う方法を考えましょう。
議事メモとして活用する
日本の多くの会議では、会議中に議事メモをホワイト・ボードなどに書く事は少ないようです。しかし、会議が紛糾しそうな時には、会議の進行役が、皆さんの発言をボードに記録することがあります。これは、紛糾しそうな会議では、論点が明確にならず、会議の進行が迷走することがあるからです。
今の論点は、何か。意見の相違点、合意点は何かを、会議の進行に合わせて確認するために、会議の進行に合わせて、発言者の記録を、ボードなどで共有することは、会議をスムーズに進めるためには有用です。
今までは、この会議のメモは、人が行わないといけませんでした。しかし、このような文字おこしソフトを導入して、その文字を大型ディスプレーなどに移して会議室や、Video会議で共有できれば、同じことが実現可能なのです。
文字におこすことで、「言った、言わない」という些細な諍いや、「聞き間違え」を避けること可能なのです。
このように考えると、安価なソフトの導入と、少しのアイディアで、会議もデジタルトランスフォメーション(DX)ができるのです。
聴覚障害者やシニアも参加しやすくなる
このように、会議のデジタルトランスフォーメーション以外の活用方法もあります。
まずは、聴覚障害者が会議に参加しやすくなる点です。聴覚障害者というと、自分と関係ないと思う方も多いかもしれませんが、これからは「シニア」がビジネスで活躍することが、今まで以上に増えるでしょう。以前より、音声を聞くのが容易でなくなることは、多くのシニアに起きることです。このようなことも考えると、会議の内容を、「音声」でも「文字」でも確認できるようにすることは、これからは必須なことなのかもしれません。
日々の小さいな取り組みがデジタルトランスフォーメーションに繋がる
多くの企業で、デジタルトランスフォーメーションの取り組みを行なっていると思います。大きなアイディア、大きな取り組みも、重要ですが、このように小さな取り組みを行い、日々の業務を、少しずつ改善することも、デジタルトランスフォーメーションかもしれません。
日々の業務で、小さいなトライを繰り返してみましょう。