Living Anywhereと一所懸命
「ひとつの所に命を懸ける」を、やめてみる。
かつて織田信長は、褒賞として土地を与えることをやめたといいます。土地を与えることで、そこに縛られてしまう。既得権益を守ることが、その人にとっての最重要事項になってしまう。それは、時代を塗り替えていく上で、邪魔なものになる。そこで、茶の湯の文化を取り入れ、褒賞として茶器などを渡した、という話があります。
新たな価値を定義し、その価値を共有するコミュニティをつくる。
Living Anywhere とは、ひとつのところに縛られない生き方であって、それは土地だけではなく、仕事やコミュニティに対しても同様に言えるのだと思います。
フリーランスとして長く仕事をするうちに、常に3つ以上の仕事を持つようになりました。1つしか持たないと、息苦しさ、居心地の悪さ、危険性などを感じた時に、身軽に逃げることができなくなります。また、おかしいと思っても、それを言うことができなくなります。これは、コミュニティにも言えることです。3つのコミュニティに属していれば、自分が居心地が悪いと感じたときに、そこからいつでも逃げることができます。積極的に避難することは、身を守る上で大切なことです。
複業について考えるとき、自分を支えるものや、自分が関わること、自分が貢献できることなどを、1つに絞り込まず、複数持っておくことが身を守ることに繋がるのだと思います。そして、それは、僕にとってのLiving Anywhereだと思いました。