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毎日2,000万人が利用するAI英文添削ソフトGrammarly、資金調達でユニコーンへ

Grammarly(グラマリー)というAI英文添削・スペルチェックソフトのことはYoutube広告などで目にしたことがある人はいるかも知れません。メールやドキュメントで文章を書く際に自動的にスペルチェックや修正候補を提案してくれる無料サービスです(プレミアム版は有料)。今朝リリースされたニュースを見て、このサービスの利用者が毎日2,000万人もいて、新しく9,000万ドルを調達して企業価値が10億ドルを超える、いわゆる「ユニコーン」になるまでに成長している、ということを初めて知りました。

Grammarly〜英文作成、SNS投稿などの際にもスペルミスをチェックしてくれるサービス

過去1〜2年に渡って頻繁にYoutubeの広告で表示されていたこともあり、なんとなく嫌悪感があり、実際に使ってみるまでに至らなかったサービスでした。ただ、こうして世界中で多くの人に利用されている成長企業であることが分かり、改めてダウンロードして使ってみました。Twitternoteでもとても好意的なレビューが数多くあり、偏見には気をつけなければ、と感じます。

最も簡単な使用方法はブラウザーのエクステンションをダウンロードすることでウェブ上でGmailのメールを書く時、Googleドキュメントで文章を書く時、そしてこのnote上でもスペルチェック、文法の添削・修正をしてくれます。更にはスマートフォンのアプリをダウンロードすることでスマホからのSNS投稿やSlack, メールで文章を書く際にも適切に修正、提案をしてくれます。

Grammarlyはフリーミアムモデルで、ほとんどの人は無料プランを利用しているとのことですが、プレミアムプランにする場合には年間15,800円(月間1,317円)で利用可能です。

更に驚くのが直近数年の急成長ぶりです。2009年にウクライナのキエフ拠点の3人のエンジニアにより開発されたサービスはその後2015年にはデイリーアクティブ利用者が100万人突破、2017年の初めての資金調達の際にはその数が690万人に、そして今回の調達時には3倍の2,000万人超え、と急速に成長していることが分かります。社員数も過去2年でほぼ倍増、約240人とのことです。以下の記事で紹介されているデータサイエンティストとして活躍している人のインタビューを見ると、「全ての人にとっての効率的なコミュニケーションを支援したい」、というミッションがとても伝わってきます。

つい先日、7月にリリースされていた新機能はスペルチェックのみならず文章のトーンまでも検知、アドバイスしてくれるそうです。AIスピーカーによる音声コンピューティングのことは話題になっていますが、以外と盲点だったのが日々膨大な量で作成されているテキストベースのやり取りです。大量のデータ機械学習で処理・分析されることで優れた提案、サービスが今後更に開発されることと思います。併せてプライバシーへの懸念を感じる人も多くいるとは思います。TechCrunchの記事の中でもGrammarlyのCEOは利用者からのデータを広告に利用したり、乱用することは一切ない、という部分を強調しています。

ともあれ、英文で文章を書く際に感じていたストレスを軽減出来るかどうか、ぜひしばらく活用してみたいと思います。業務上英文のメールや文書を作成しなければ行けない人、受験勉強で英作文作成で苦労している人、留学中などでレポートなどで大量に文章を書かなければ行けない人などにとって、とても頼りになるサービスのように感じます。ぜひ便利な活用法など既にご存知の方はコメント欄などにお知らせいただけたら嬉しいです。

Photo by Glenn Carstens-Peters on Unsplash

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市川裕康 (メディアコンサルタント)
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