最初に作った服は10着だった。 ~ 一言切り抜きfrom日経#228
会社を始めるにあたり、いくつかのキーワードをノートにメモった。全部ばらすのは野暮だから書かないが、そのうちの1つは、
「Garage Experience」
だった。
ガレージで色々試作する、その気持ちで色々作ろう。いや、今までも作って来てはいたけれど、初めて自分で場所を借りて持つ。だったら、そんなガレージみたいなところで、仮にそれは頭の中で作る企画だったとしても、手を動かし汗にまみれ、そんな雰囲気で作っていきたい。と思ったから。そこからしか、未知のものは生まれないだろうと。
人間はどうしても、大きくしたがる生き物だれど、万物は全て小さく始まっている。
その始まりの小さくに、自分らしく、熱を込めたい。
11月14日の日経朝刊、「その服、サステナ?」の、ミナペルホネン皆川明さんの記事より一言切り抜き。
後ろをもう少し切り抜く。
始まりのストーリーは、小さく、全て汗まみれだ。だから、好感を抱く。
ミナの場合はその後のプロセスにも、好感を抱く。
一言ずつ、いくつか切り抜く。
だから、ミナペルホネンは、みんなが好きなブランドなんだと思う。
アパレルにお勤め、またはデザイナー以外の日経の読者で、ミナペルホネンの店舗に足を運んだことのある人の率は少ない気がする。そもそもレディースがメイン、ということもあるけれども。
けれど、インテリアや小物もあるし、コラボものも多いから、お店に行く、物を買う、などして、そのプロセスに思いを馳せてもらうと勉強になると思う。
例えばsugahara ガラスの、このグラスとかこのグラスとか
ittalaとのコラボのペーパーウェイトとか
違うプロセスを経て、他と違うものができる。
何か新しいものを生みたいなら、プロセスを新しくすべし。今までの工場のラインからは、今までのものしか産めないのと同じく、知的活動も、新しい知的生産ラインに変えるべし。
ということを、日本のビジネス界はもっと、体感すべきだと思うから。
さらに言えば、最初の切り抜きの「最初に作った服は10着だった」みたいに、例え会社勤めだとしても、自分のお金で小さく何かを産んだことがある「Garage Experience」の持ち主が増えることが、今後の日本には、必要な気がする。
会社辞めてますますそう思う。
その自分のお金と汗で、何かを生んだことがある人と、会社のお金やクライアントの予算での仕事しかしたことない人は、仕事のアウトプットに雲泥の差が出る。
社内政治だけで上に上がって来た人って、一挙手一投足で、バレバレだから。
発言。気遣い。細かいところに対しての察知。と同時に、経験から来る大胆さ。
いろんな経営者を見てても、Garage Experienceの有無が如実に現れて来ていると、思う。
ブランドを魅力的にするストーリーって、社外のクリエーティブディレクターとかに頼んで作ってもらうんじゃなくて、そもそも、そういう事実にしか、ないしね。
全文はこちら。
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