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藤野英人×ハヤカワ五味「クリエイティブ企業の伸ばし方」対談@Nサロン

こんばんは。日本経済新聞社コンテンツマーケティング担当の渡部(@bekanako)です。本業は記者ですが、今回はスタッフとしてイベントレポートを書きます。2月28日夜にピースオブケイク社(POC、東京・港)で開催された対談「クリエイティブ企業の伸ばし方」。冷たい雨が降るなか、会場は最前列があっという間に埋まるほどの熱気でした。非常に豪華な対談で、お伝えしたいポイントがたくさんあります。

なんといってもキャスティング。「ひふみ投信」を展開するレオス・キャピタルワークス代表取締役社長の藤野英人さん。ファッションデザイナーで株式会社ウツワの代表取締役、ハヤカワ五味(@hayakawagomi)さん。このお二人が一堂に会する機会はなかなかないでしょう。そしてモデレーターはPOC代表取締役の加藤貞顕(@sadaaki)さん。字面ですらインパクトがすごいです。

イベントの趣旨は以下の通り。

日本トップのビジネスリーダーと、note推薦の若手を代表するクリエイターとの対話形式で、トークセッションを開催いたします。第二弾として、日本を代表するファンド運営し、多くの成長企業を見てきた藤野英人さんに、自身のアパレルブランドを経営するハヤカワ五味さんが、会社の伸ばし方についてお話を伺います。ハヤカワ五味さんからは、事業を起こし、製品を作り、マーケティングしてきた経緯を伺いつつ、藤野英人さんからはファイナンスや経営の力で会社を伸ばしていく方法をお話いただく予定です。

23歳のハヤカワさんがファンドマネジャーを30年やってきた藤野さんに教えを乞う、というスタンスでしたが、蓋を開けてみたら起業家同士、自らの理想を追い続ける職人同士のガチンコ対談でした。オフレコ・厳秘の話も多かったので、印象的だったエピソードを1つ紹介します。

経営者は「白い嘘つき」であれ

藤野:経営者ですごく重要な要素っていうのは「白い嘘つき」だっていうことなんです。嘘には白い嘘と黒い嘘があるんです。たとえば「結婚してください。絶対幸せにします」っていうのは、白い嘘。

ハヤカワ・加藤:そうですよね。絶対じゃない。

藤野:じゃあ正しく言うと、離婚率が3分の1くらいですから、「66.6%の可能性で幸せにします」。これはダメでしょ。

加藤:フラれますね。

藤野:本当は全然結婚するつもりはないのに、利害関係で「結婚したい」というのは黒い嘘。経営者は黒い嘘はついちゃだめなんですよ。絶対バチがあたります。

(笑)

藤野:経営者の白い嘘は「僕に任せてくれたら世界は変えられる」とか「このビジネスは絶対成功する」とか。投資家や従業員には言う必要がある。ここを言い切れることがすごく大切。「絶対に成功する」かはわからないけど、言うことは正解。いろいろ見てきて、事業の失敗はよくある。でも「俺は絶対成功する」といった人が成功する確率は高い

ハヤカワ:私も(白い嘘)つけます。新規事業で生理用品をやろうとしているんですけど、閉鎖的な市場なのでまともに戦えない。工場や関係者を巻き込むときに「この事業で女性の歴史を変えられる。そこに関わってほしい」というのをすごい熱弁する。嘘になるか本当になるかはわからないですけど、私の時点では確信を持って言っている

対談だけじゃない。Nサロンとは?

もう一つ重要なポイントがあります。この豪華対談は「Nサロン」メンバー限定のイベントでした。Nサロンとは、日本経済新聞社とnoteが共同で運営する新しいコミュニティです。2月から3か月間、100名のメンバーに学びの場を提供しております。

学びの場は今回のようなトークセッションだけではありません。ビジネスモデル図解キャンプや複業スタートアップなど、メンバーが主体的に活動するゼミ形式もあります。私もゼミ生として加わり、イベントレポートなどを書いてます。#Nサロン で検索していただくと、ゼミ生の熱意あふれる投稿をご覧いただけます。

残念ながらNサロン1期に途中参加いただくことは叶わないのですが、第2期を鋭意企画中です。ご興味ある方は、ぜひ続報をウオッチしてください!

グラフィックレコーディングのすごさ

Nサロンは「ビジネスとクリエイティブが化学変化を起こす場を。」とうたっております。グラフィックカタリスト・ビオトープ山尾美沙季さんによるクリエイティブ(グラフィックレコーディング)が素晴らしすぎて、ビジネスも頑張らなければなと気を引き締めた次第です。