子供の習い事代、なぜ小学生になると余裕がなくなるのか 思い切って整理も

「子供が小さかった頃はもっと余裕があったのに、最近家計に余裕がない」
そんなふうに思っている人もいるかもしれません。

子供が小学生になると、塾などの習い事代がかさみ、高学年になればなるほど塾や習い事に通う頻度も増えて家計が圧迫されがちだからです。

教育費は聖域とも言われていますが、青天井で様々な習い事をさせてもよいのでしょうか。

未就学児までは得意なことを見つけるために体験レッスンをさせたり、様々な習い事を試してみることは海外でも一般的です。

かくいう私も、シンガポールで子供に、ピアノ、バレエ、乗馬、水泳、テニスなど様々なことをトライアルさせてきました。定期的に通っているものもあれば、学校が休みの時にたまに通わせるものもあります。しかし、毎週レギュラーでいき、復習もしないと一向に上達しないものもあります。

小学生になると、だんだん子供の得手不得手も分かったり、子供と会話をしながら好き嫌いなども出てきます。親がやらせたいという理由で子供に押し付けても、好きではないことは熱中できないのだなと身にしみるようになりました。

「小さい頃から通わせていたから、今からやめるのはもったいない」このように習い事を止めることにはためらいが出るものです。

しかし、様々な習い事を続けていると、時間もお金もなくなり、お互いに疲弊をします。宿題に取り組む時間も削られます。

そんな時、おすすめなのは一旦止めてみることです。一般に習い事は一旦やめてもまた再開できるものが多いはずです。子供が将来おとなになってから自分のお金でまた再開する場合もあるかもしれません。

止めてみて、生活や家計の変化を感じて、メリット・デメリットを並べてみるとよいでしょう。

例えば、我が家の場合は、2歳から5年間、継続させていたバレエがありました。海外の資格テストに合格するためには週3回来なければならないと言われ、プロになるわけでもないのにこんなにお金も時間もかけられないと断念しようと考えました。そうではなくて、生涯学習で健康や美容のために週1回継続するか(それも楽しくないならやめてもいい)と思ったのです。

この体験を契機に、「4年続けているピアノも全く練習していなくて一向に上達していないな」などお金を溝に捨てる習い事になっていないかを一つ一つ精査するようになったのです。

また、日本語に関しても、海外生活が長くて英語が主流になってきたのでどこまでのレベルを求めるのかを考え、一つストップさせようかと考えました。

月謝制でクレジットカードでサブスクリプションになっていると、ついつい辞めづらいものもあります。しかし、積み重なると月数万円なのでかなり大きくなります。

たとえ教育費であっても聖域にしないで、ライフプランニングをしっかりと立てる事が重要です。得意なこと、好きなことに、選択と集中のほうが伸びる場合もあるでしょう。年末年始は見直す時間があります。やめること、増やすことを検討するにはよい機会になりそうです。


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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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