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FIREにおいてお金を貯める以上に大切なこと

寺澤伸洋@FIREしたビジネス書著者

FIREを計画する際、多くの人が「お金を貯める」ということ1点だけに意識を集中してしまいがちです。しかし、僕は次のようなことにも意識して目を向けていました。

1)お金をどう使っていくか
2)健康寿命をどう伸ばすか

これについて少し触れていきたいと思います。


1.死ぬときに1億円を抱えていても仕方ない

数年前、妻が僕にこう言いました。
「あなたはお金貯めたいってずっと言ってきてるけど、死ぬときに1億円抱えててもしょうがないからね」

「おおおおおお、ほんまや!」

それを聞いて、それまで「お金を使わずに貯め続けることが美徳だ」と考えていた僕は頭をハンマーで殴られたぐらいの衝撃を受けたのです。

今までの僕は、とにかくお金を使わない、使えない人でした。しかし80~90歳、もしかしたら100歳で生涯を閉じるときになお、一生懸命貯めた1億円を後生大事に抱えているべきかという点に、ようやく疑問を持つようになってきました。

もちろん子どもたちにお金を残すという考え方もありますが、僕たちは子どもたちに資産を残すために頑張ってきたわけではありません。あくまでも自分たちの人生を楽しむために、自分の時間を投じて頑張ってきたのです。

さらに、あまりにも貯めすぎたところで、今度は相続税として国に支払うことになってしまいます。

ですから、僕たちは持論として、次のポイントは忘れずにいようと話し合っています。

・死ぬときに1億円を抱えていても、意味がない
・持っている資産を、できる限り自分の人生で有意義に使うべきである

子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり

お金は生きている間にしか使えませんから、お金を貯めるフェーズとお金を使うフェーズそれぞれにおいて、明確にどうしていきたいか計画していくことが重要になってきます。

こう考えていくと、資産の総額は、年齢が上がるにつれて右肩上がりになるのではなく、次の図のようにどこかでピークを迎えて、最後死ぬときに自分たちのお葬式代くらいを残して0円に近くなる「山の形」になるようにしたいですね。

そしてこう考えていくと、「いつまで会社員として働くのか」ということも議題に上がってきます。もしかしたらまなどんが僕にこの質問をしたことが、今のFIREに向けて動き出す原点だったのかもしれません。


2.健康寿命を意識する

僕たち夫婦は健康寿命を意識しています。健康寿命とは本当の寿命ではなく、読んで字のごとく「人生において健康でいられる期間」のことです。
 下の日経の記事のように、健康を意識した街づくりなども行われています。

僕は先日、「お金を貯め、本も出版し、会社も辞め、順風満帆のように見えますが、怖いものはありますか?」と質問を受けたのですが、そのとき「僕が怖いのは、健康を損なうことです」と答えました。
 
FIREの本なのに健康?と思われるかもしれませんが、FIREをするからこそ、健康でいることは本当に大事です。
 
僕たちは何のためにFIREをしたのかというと、行きたいところに行き、食べたいものを食べ、やりたいことをやり、楽しく生きるためです。
 
60歳になった自分、70歳になった自分、80歳になった自分を想像してみてください。
 
「好きに時間とお金を使っていいよ」と言われたところで、きっと今より欲しいものもなければ、今と同じように繁華街に出かけたり、夜な夜な友達たちと飲み歩いたり、好きなものをたらふく食べたり、遠いところに何度も旅行に行ったりする体力もないでしょう。
 
こうして、きっと年齢とともにその頻度は落ちていき、いくらお金があってもだんだん使えなくなってくるのです。
 
人は老いますし、体力や気力も衰えていきます。足腰も弱くなり、あまり長時間出歩けなくなるかもしれません。だんだんものを覚えられなくなったり、目があまり見えなくなったり、ものがわからなくなったりもするでしょう。それは自然の摂理なので致し方ないことですが、衰えを遅くするように行動をすることで、少しでも元気でいる期間を長くすることができるはずなのです。
 
こうした老化に抗うため、僕はタバコを吸いませんし、お酒も飲みません。お酒に関しては、「飲めない」のではなく「飲まない」のです。砂糖の摂取もできるだけ減らそうとしていて、多少の甘いお菓子などは口にしても、糖分の入ったドリンクは一切飲まなくなりました。
 
駅などではできるだけ階段を使いますし、あまり運動できなかった日は夜に30分ほどのウォーキングにでかけます。
 
とにかく食を適正化し、体を動かす。こういうことを意識することで、健康寿命を延ばし、より長い間FIRE生活を楽しむことができるのです。

FIREを目指している皆さんも、資産を貯めて抱えこむだけではなくどう使っていくのか、またその資産を使うための健康寿命をどう伸ばしていくのかまで考えてみてください。


3.参考

(1)FIREするための考え方(ビフォーFIRE)の本 [Kindle Unlimited]

夫婦で子育てをしながらFIREをする本は今までなかったため、「ないなら自分で書こう!」と思い、自身の体験を綴った電子書籍を出しました。

(2)FIREした人は本当に幸せなのか(アフターFIRE)の本 [Kindle Unlimited]

FIREはしたいけど、いざ会社を辞めることを考えると不安が先行する……。その不安を取り除く特効薬は、実際にFIREした人がどのように感じているのかを知ること。そこで僕がFIRE後によく聞かれた質問をまとめ、回答したものをまとめました。


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寺澤伸洋@FIREしたビジネス書著者
灘高校、東京大学を卒業後、日系メーカーの経営企画から外資系企業に転職。在職中より書籍の執筆を開始、2021年FIRE達成。経緯を電子書籍化(アンリミ無料:http://amzn.to/3uuo5Tx)。現在は「遊ぶように生きる」をモットーに、ワクワクする毎日を過ごし中。