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本当に相続すべきものはお金ではなく知恵だと感じて本を書いた話

終活がブームと言われるようになって10年ほどが経ちます。しかし、まだその言葉が消え去るということはなく、下記のように日経で取り上げられていることからも、逆に勢いを強めているようにも感じます。

さてそんな中、僕が感じたことがありました。それは、「身の回りの整理、財産の相続、葬儀や墓の準備をするだけが終活と思われがちだが、そこには本当に必要なものが抜けている」ということです。

1.知恵の相続

僕が感じた本当に必要なこととは何なのか。それは、自身が何十年間も生きてきた経験や知恵を子どもたちに伝えること。これこそが本当の終活ではないかと感じています。

まさにこれは「知恵の相続」であり、親から子、子から孫へと連綿と続いていく生命の流れの中で、お金の相続よりももっと大切にしていかなければならないことだと感じています。

2.最期の言葉をいつ伝えるか

「最期の言葉をいつ伝えるか」

これは人生において考えておかねばならないテーマである一方、わたしたちはそんなことを日々考えてはいません。毎日仕事に追われて時間が無く、目の前のタスクをこなしているだけで一日が終わる。そんなことを繰り返している間に一週間が過ぎ、一ヶ月が経ち、気がつけば一年が過ぎ去ってしまっています。

自分一人の人生なら、別にそれでも構いません。何も考えず、自分の好きなように生きて、好きなように人生を終えればいいでしょう。しかし、自分の子どもたちには、親として「どのように生きてほしいか」をきちんと伝えたい、いや伝えなければいけないという気持ちがあるものです。

ところが子どもが幼児期の間はまだしも、中学、高校、大学と歳を重ねるにつれて親子の会話はどんどん少なくなっていきます。そしてあまりきちんと話ができないまま、気がつけば自分も定年を迎え、下手をしたら病床で死の直前に、大してまとまりのないまま最期の言葉を子どもたちに伝えることになってしまうかもしれないのです。

3.この歳になって思うこと

ちなみに僕は現在46歳で、二児の父です。上の子は大学2年生、下の子は小学6年生。特に上の子はもう成人しており、僕が伝えたいと思うことを理解できる年齢になりました。

「僕が伝えたいこと」というのは、人づきあいやお金、仕事、行動や戒めなどであり、下の子にはまだ少し早そうな内容ですが、だからこそ後からでも読んでもらえるよう、こうして書籍という形で残しておこうと考えた次第です。

こういう人生における気づきは、一般的にもう少し年老いてから子どもに伝えるものだろうと思っていました。しかし46歳という年齢は、同年代でガンを患う友人がいたり、脳梗塞で突然亡くなった友人がいたりと、健康にも陰りが見えてくる頃なのです。

それに加えて、自分が60代になろうが70代になろうが、もう僕自身が子どもたちに伝えたいことはそんなに変わらないなと感じたため、自分にいつ何が起きてもいいように、今のうちから準備をしておくべきだと考え、僕は今から電子書籍として自分の言葉を残そうという決断に至りました。

4.きっかけになれば嬉しい

皆様ひとりひとりがお子様に伝えたいことは異なっているでしょうから、本書を読まれた時に、「これは少し違うな」と感じられることもあるでしょう。

でも、それでいいんです。

あくまでもこの本は「参考」という位置づけで、本書が「皆様自身がお子様に何を、どのように伝えておきたいか」を考えるきっかけになれば幸甚です。

5.参考書籍

こうしたことを考えて書いた僕の終活出版とも言える書籍がこちらです。

Kindle Unlimited会員の方は無料ですので、ぜひ本書をお手に取っていただき、これ機にご自身の人生を振り返り、お子様との会話の時間を設けていただけたらと思います。

6.読者の感想

最後に、読んでくださった皆様からのご感想を少しご紹介します。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました! これからも楽しみながら書き続けていきます!