「新人」に戻ることを恐れないマインド
「スキルがない..」「経験が足りない..」。新しいことを始めるとき、「やらない言い訳」はいくらでも思いつきます。でも、大事なのは "誰もが最初は新人だった" という事実ですよね。ある分野の一流のプロでも、最初の最初はみなスキルなし、経験なしの状態からスタートしたはずです。
初めから完璧にできる人なんて、どこにも存在しない。だから大事なのは、「とにかくやってみる」ことですよね。
今の時代、「学びのスピードはかつてないほど加速している」。これ、とても大事な現象だと思っています。
なにかの専門家になろうと思うと、10年とまではいかなくとも、少なくとも最低でも数年くらいはかかるイメージを持ってしまいがちです。しかし今の世の中、実際にそうでしょうか?
たとえば、「TikTokに詳しいクリエイター」だと認められるのに、数年も前からやってる必要はありません。むしろ、そういう人の方が少ないのではないでしょうか。
半年、あるいはたった数ヶ月くらいの集中的な取り組みで、あっという間にインフルエンサーになれてしまいます。「名の知れたTikTok講師」にさえ、なろうと思えばなれます。そういう人、たくさんいますよね。
分野にもよりますが、特定のビジネススキルやITツールに関するスキルは、「習得」するのにそんなに時間がかからなくなっています。むしろ、時間をかけすぎていると割に合わない、そういう時代なんですよね。
生成AIのスキルだってそうです。数年前までは、生成AIに詳しい人など一部の専門家以外にはほとんどいなかったのです。ChatGPTが一般公開され、世間に衝撃を与えたのは2022年の冬。たった2年前のできごとなのですから。
しかも、そこから恐ろしいほどのスピードでAIの環境は進化しています。過去からの蓄積よりも、"今" やっておくことが重要だということ。新しい技術なので、ある意味ではみんな新人です。だからちょっとがんばれば "最新の活用方法に詳しい人" になれます。そういう人も、たくさんいます。
大事なのは、「新人になることを恐れない」マインドだと思います。まあでも、新人に戻るって怖いですよね。ベテランの地位を維持した方がよっぽど楽です。一定の尊敬もされますしね。
しかしそういう守りの姿勢に逃げ続けると、いずれはジリ貧になっていくのは明らかです。一つの専門性だけだと、陳腐化するのも早い。だから、恐れずに「いつでも新人になってやる」、そういう心意気こそが大事だと思っています。
新人になるって、大変ですが、とても楽しくもありますよね。
僕も、今年はまた何の新人になろうかと、ワクワクしながら面白いものを探し続けています。