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X/ツイッター課金2ヶ月めで黒字化した話(と広告メディアの危機について)

4月1日、Xプレミアム月980円を課金。55日後、820万表示時点で2,560円が入金。スタート2ヶ月分が黒字化された。

X収益化は、「インプレゾンビ」問題もあり、最初バカにしていただが、ある尊敬する方がやってるのを見て考えを改めた。経済史に残る大人物イーロン・マスクが本気で取り組む経営戦略だ。なにかを言うなら、冷笑ではなく、参加した後であるべきだなと。

X社の経営戦略

Xの収益化の背景を知るには、5/20からの日経クロストレンド特集「デジタル広告 破壊と再生」が良い。第3回:見えた「インプレゾンビ」の正体 X(Twitter)日本法人代表を直撃

では、収益化の仕組みもはっきり解説されている。

「Xから収益配分を得るためには、投稿内容への返信コメントが付き、その欄に広告が表示される必要」

「インプレゾンビ」してるだけではお金は入らないわけだ。

そもそも今、ネット業界全体が激変している。その全体像は、第1回:インプレゾンビ、詐欺広告、脱クッキー デジタル広告市場に最大の危機

でわかる。ネットメディア全体が、「脱広告」のための戦略を必要としている。ユーザからの直接課金、とくにサブスクなどの定期収入化がほしい。そこで、メディア自体の価値を高める(=というか依存させる)力のある(=ガレソ氏のような)アカウントに、金銭的インセンティブを発生させている。

広告収入に頼って設けている代表がメタ社だろうが、いろいろ危うい。

日本の伝統メディアのネット部門、とくにスポーツ新聞(とその模倣)系では、SNSアカウントを紹介するだけの「コタツ記事」で注目を集め、しつこい広告ポップアップで収入をひねりだしているが、断末魔に近いかもしれない(例↓

その中で、僕まで課金するくらいに有料ユーザを拡大できているX社は健闘できていると思う。

参考:僕が収益発生までにやったこと

僕が実際にやったのは、まずは収益化条件の「3ヶ月500万表示」のクリア。それまでは月2−30万、多くて5−60万だと思うので、10倍増くらいさせる必要がある。

最初は様子をみつつ、2週くらいしてから、注目投稿にコメントして表示数を稼ぐ、いわゆる「インプレゾンビ」的ムーブを試す。すると1日20〜60万の表示が連続。500万はあっさりクリアした。ただし最初の収益発生タイミング(5月10日ごろ)では収益ゼロ。

そこから、表示数狙いの返信コメントを止めて、自分のタイムラインでの発信専門に切り替えた。その方針変更の2週後に入金があった。まあ以前の累積込みということだろうとは思うが、やはり自前の発信は重要。

5月からは1年10280円を追加課金しているので、月単価は867円。ほぼ3ヶ月分の課金額を2ヶ月未満で稼いだわけで、現時点では黒字化できている。まあ上限はせいぜい数千円。だろう黒字の維持は求めず、「赤字を減らせばいい」くらいの気持ちで続けてみる。

返信には付加価値をつける

単なるゾンビにならないように気をつけてはいた。表示数を貯める、いわゆる「修行」期間には、「すごい!」とかの単純コメントではなく、なんらかの、僕なりの付加価値を追加して。

たとえば柔道の歴史的スター、野村忠宏さんのこの投稿は160万表示

今年50歳になる野村さん、とにかく技がすごいので、「すごい!」とだけコメントしても良い。ただ僕は、なぜすごいのか、動画を止めながら僕なりに考えたことを、追加してコメントをつける。

こちらは表示3.4万、いいね100超、とリアクション数も結構ある。評価された証だ。堂々と入金を受け取ることもできる笑

付加価値をベースに表示数を増やすと、僕のアカウント自体にも興味を持ってくれる方もでてきて、フォロワーさんも増えている。

こういう情報を有料化してnoteで稼ぐ課金勢もまあまあ見るのだが、そもそも的に月数千円を稼ぎ続けるのはかなり難しいと思う。為末大さんで月39ドルとからしい。熱烈ファンの多い美容専門家さんでも:

なので、課金価値自体凪いかなと思うのだが。。このnoteくらいで十分なのでは😁

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八田益之(「大人のトライアスロン」日経ビジネス電子版連載中)
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