温暖化対策 日本には日本の貢献がある
私は「京都議定書のくびき」と呼んでいるのですが、地球温暖化を議論し始めると、すぐ「日本は何%減らす!」という話になりがちです。でも地球温暖化ですから、地球全体で考えてCO2排出量が減ればいい。
日本でも、中国でも、アメリカでも場所は問わず、どこでどうやって減らすのが一番コスト安くできるか、で考えればいいわけです。逆にその国でどれだけ減ったかだけ見ていると、見誤ります。例えばイギリスなどは、「GDPは伸びたが、CO2は減少させている」などと言われますが、それは英国内から製造業が消えて、金融や観光業などがメインになるという産業構造の変化によるところが大きいと指摘されています。でも自国で生産しなくなっても、結局どこかからモノは調達する訳で、中国などからの輸入品に依存する経済になった結果、そのサプライチェーンも含めた排出量だとかなり増加していると分析されています。よくある「日本としてどれだけ減らせるかが、世界に対しての日本の責任!」というのは、責任感かもしれませんが、むしろ見栄が強いのではないかと。
で、日本としてどう世界の低炭素化に貢献するかというお題に対して、基幹産業である自動車のxEV化を100%にすることなどを掲げたのが、「自動車新時代戦略会議」。世耕大臣も必ず出席され、議論を確認されています。
この会議に参加している経緯から、インタビューしていただいた記事が下記です。わたしのような、自動車分野の門外漢をこの会議に呼んでいただいたことはクロスセクターの取り組みを加速する意思の表れと思っていますし、先日の中間整理も結構踏み込んだ内容になっていたと思っています。が、中間整理はまだまだ、まだまだまだまだ最初の一歩でしかありません。
というあたり、前編と後編に分けてお話させていただきました。お時間があれば・・見ていただければ幸いです。
写真は、昨年12月ポーランドで開催されたCOP24の時に街で見かけた電気自動車。ピンクでかわいいんですが、ポーランドみたいに、電気の8割が石炭火力という国では電気自動車より、ハイブリッド車の方がよほどエコ。
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