2月の記録的暖かさから考える桜の開花時期、夏の猛暑、気候変動
2024年の2月も終わりに近づき、思い出されることの1つとして、気温20度を超える記録的な暖かい日が数日あったことがあります。2023年の記録的な暑さを思い出しながら、2024年にまた訪れるであろう暑い夏を想像した人も多いのではないでしょうか?
気象庁の見通しでも6月〜8月に猛暑日が増えるとの見通しを示しています。
そんな中、少し先の話ではありますが2050年に向けての未来予測のインフォグラフィックが掲載されていて、ドキッとさせられました。仮に2050年に気温が2度上昇していた場合、8月の猛暑日の数は31日中24日と、ほぼ毎日猛暑日になることが示されています。桜の咲く時期も平年の3月24日ではなく、3月11日と、2週間近く時期が早まるとのことです。
気象会社の「ウェザーマップ」が2月28日に発表した今年の各地の開花予想によると、東京地域の開花予想日は3月18日となっています。
*追記2/29 : 日本気象協会の予想では東京の開花予想日は3月21日となってます。
2024年桜開花予想(第2回) 全国的に平年並みか早い 開花トップは東京などの4都市で3月21日 [2/28 日本気象協会]
ちなみに昨年2023年の東京での開花日は3月14日だったことを、覚えてますでしょうか?気象庁 ホームページの「2024年のさくらの開花状況」から昨年の全国各地の開花日を確認することが出来ます。
上記の図では2050年に気温が2度上昇した際の開花予想日として3月11日となってますが、2050年を待たずして桜の開花日が3月上旬に前倒しになっていくのでは、と心配になります。世界からのお花見を目当てに日本を訪れる外国人観光客にとっても桜の開花のタイミングを見極める必要がありそうです。BBCでは「気候変動が旅行者のお花見の計画を阻む」と題した記事を掲載しています。
過去4年間の東京都の猛暑日の数の推移を見ると、確実に増えていることが伺えます。昨年は年間で合計猛暑日が史上最高の22日となっていたそうです。
以上、不安にさせてしまう情報かもしれません。ただ、こうした異常気象をきっかけに気候変動のリスクや脅威を認識し、気候変動対策への意識や行動につながっていくことを願うばかりです。
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