見出し画像

自信を持てない私とあなたに捧げる、慰めとエール

私いい大人ですが、しくじるとすぐ凹むし、なかなか自分に自信が持てないんです。でもこの記事を読んで衝撃を受けました。

昨年1月、世界ランキング1位のまま引退した車いすテニスの国枝慎吾が、常に「オレは最強だ」と記したテープをラケットに貼って戦っていたことはつとに知られる。
試合中に自らを鼓舞するためのものだが、ルーティンはそれだけではなかった。パラリンピックや四大大会など大事な試合の直前に、その言葉を会場で大声で叫んでいたのである。英語で、「I am invincible(オレは最強だ)」と。この〝儀式〟を、国枝に教えたのがアン・クインだ。

記事より

ええええ。すでに強い人が。そんなに勝っている人が。self confidence(英語で言ってみる)のためにここまでやってたの?いやそこまでやったから王者だったのか。
心を支えるこのようなスペシャリストが存在すること、また記事には「ありったけの感情を込めて叫び続けると、言っていることを人は信じ始める」など科学に裏打ちされていても、やり方は案外泥臭くてさらに驚くのです。

自信と思い込みを混ぜないようにしてきた

でも少し言い訳させてもらうと、私の自信のなさは職業病のところもあるかも。私の仕事はアートでなくコミュニケーションであり、その主役は自分ではないから。より世の中に伝えたい商品なりサービスが主役。だから独りよがりになってはいけない。自信と思い込みと混同しないようにすごく気を付けていたように思います。また最終的に案が採用されるかは、相手にゆだねられる。
それでも自分を全てさらけ出して作らないと、人の心を打つことはできないからこそ、ちょっと自信やら自我やらとこんがらがる。

幸せの尺度が、他人の評価だとうまくいかないときに持たない

そんなとき出会ったのが、昨年の東京大学の入学式の祝辞です。
(最近東大の祝辞は楽しみで注目してます。こんなすごい人いるんだ含めw)

好きなことをやってないと、幸せの尺度が「自分が他人にどう評価されているか」になってしまう。それではうまくいかないときに持たないです。

東京大学サイト 馬渕俊介さん祝辞より リンクの動画推奨!

気絶しそうになりました。(今回衝撃や気絶多めw)
人生いつもいつも人から好評などあり得ない。時間がかかったり、相性やタイミングもある。

ただそのとき目的が褒められたい、評価されたいだと持たない。詰んでしまう絶対。分かりすぎる。
でも自分が好きなこと、自分が信念をもってやるべきことをしていると感じられたら心は死なない。それはまさに「自らを信じられる”自信”」になるのだろうな。

さらにこんなことも語られていて。

夢は、待っていれば突然降ってくるものではありません。探し続けて、行動してみて、その中で少しづつ「彫刻」のように形作っていくものだと思います。

東京大学サイトより

まず目の前のことから懸命に取り組み、そこから掘り出しながらもがいていくしかないのです。そのとき思い出すのが

「与えられた状況」に集中する

鴻上尚史著『緊張しない・あがらないために リラックスのレッスン』

もう少し言葉を足すと、「自分が語るべき、与えられた状況」に集中する。
例えばプレゼンなどで、自分をよく見せたい、失敗したくないなど、自意識は消せない。でも本当はフォーカスしないといけないのは、伝えるべき「状況(内容)」であり、自分自身のことではないのです。
私も振り返るとプレゼンがうまくいかないときは、伝えたい内容より、相手の反応が気になって心が乱れたとき。逆に内容をきちんと練ったときは内容に集中できているのです。うまくいくか心配する前に中身をつめることに時間かける方がよっぽど有益。

自信。自分のことであるけど、自意識や自我を横にして、コトに集中するのがポイントなのかなあ。難しいけど。
4月から新しい生活が始まった方、頑張ってますか?私もこんな感じで日々もがいてます。また来月お会いしましょう。



いいなと思ったら応援しよう!

近森 未来(資生堂クリエイティブ コピーライター)
ここまで読んでいただきありがとうございます。 読んで、少し心がゆるんだり、逆にドキッとしたり、くすっとしたり。 おやつ休憩をとって、リフレッシュする感じの場所に ここがなれたらうれしいです。