米中新冷戦と新しいココム

 米国で今年8月、中国を念頭に三位一体の物々しい法律が成立しました。国防授権法、外国投資リスク審査近代化法、輸出管理改革法です。米国への投資規制と米国からの輸出管理を内容とします。江戸幕府が「入り鉄砲に出女」を関所で取り締まったようなもの、とみずほ総合研究所の小野亮主席エコノミストは評します。

 「入り鉄砲」は中国企業による米ハイテク企業の買収。それを防ぐための組織は財務長官が議長を務める「対米外国投資委員会(CFIUS)」です。1970年代からある組織ですが、新法では権限と審査範囲が格段に強化されました。先端技術の「出女」を防ぐ輸出管理については、商務長官をトップとする省庁横断組織が新設されます。日経の「核心」欄に概要を記しましたが、日本企業にとっても他人事ではありません。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36979930W8A021C1TCR000/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?