3期連続悪化で景気後退にならなかったのは1回だけ

ヘッドラインの大企業製造業業況判断DIはやや改善がコンセンサスでしたので、ややネガティブでしょう。

内訳を見ると、素材や機械関連の悪化が目立ちますから、災害の影響に加えて貿易摩擦懸念や、週末の中国PMIの低下が示すようにグローバルな経済の減速なども影響しているものと推察されます。

一方で、設備投資計画が驚くほど強く、想定レートも107円台のままですので、収益計画は上方修正余地があるというプラスの材料はあります。

しかし、過去に大企業の製造業業況判断DIが3期連続で悪化した直後に景気後退とならなかったのは1989年9月調査~1990年3月調査のときの1回だけであり、その時も結局5四半期後に景気後退に入ってますから、警戒が必要でしょう。

ITの出荷在庫バランスなど見ても在庫調整圧力強いですから、今後は世界経済減速の下押しと国内の復興需要の押し上げの綱引きになるでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35942920R01C18A0000000/

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