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オミクロン株、3つの指標から予測する2月中旬のピークアウト、医療よりも経済よりも自分の心を守る時期に

まん延防止等重点措置の適用要請

昨日1月25日、政府からまん延防止等重点措置の適用が要請されました。

これまで2年間、新型コロナウイルスについて色んな分析を行ってきましたが、第6波の今では報道を特に詳しく追うこともなく、①感染拡大がどの程度広がり、②いつ頃ピークを迎え、③その時点での医療逼迫がどの程度になるか、について次の3つのKPIだけを、仕事の片手間にスマホに入れた3つのサイトでフォローして確認しています。

1. 感染がどこまで拡大するか?=実効再生算数

2. その結果命の危険にさらされる人数がどれくらいになるか?=重症者数

3. その重症者を治療するための医療の逼迫度合いはどの程度か?=病床利用率

それによって、政府の要請が決まり、これからの予定がどうなるか(リモート会議になるか、実地開催になるか)、自分としてどのように行動すべきか(会合開催の可否は?人数は?)等を判断するためです。

因みに、感染者数はあまり意味がないので頭に入れていません。

1. 感染がどこまで拡大するか?=実効再生産数

年末からオミクロン株の国内でも市中感染は報道されつつありましたが、1月5日に沖縄県についに「まん延防止等重点措置」が決定されるとの報道が出ました。

その直後から全国の人々は行動変容を始め実効再生産数は減少しています。これまでの経験から沖縄だけで終わる話ではないと多くの人が判断したからです。

実効再生産数が、緊急事態宣言やまん延防止発令の可能性の報道とほぼ同時に減少するというのは第1波から第5波まで共通して見られる傾向です。

今回は、1/5の報道の4日後には5.9をピークに減少傾向が始まっています。

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本日1.88、ここ数日-0.1ベースで減少しています。
このペースで行くと2月5日頃には1に戻り、そこから感染増加は減少傾向に向かうと思われます。

2. その結果命の危険にさらされる人数がどれくらいになるか?=重症者数

医療関係者や政府が、オミクロン株でも重症化する患者は一定割合発生するので侮るべきではない、と様々な警鐘を鳴らしています。

但し、重症者数がどの程度になるか誰も予測はしていません。(予測はしてるかもしれませんが、個人的には報道はみかけていません。)専門家も最後には未知のウイルスとの戦いと言って逃げてしまいます。

1/26 16:00時点で確認した全国の重症者数は前日から一気に増えて444人。
確かに一気に増えていますが、過去最多の2021年の9/3の2,223人。1/5以下です。オミクロン株の重症化率が1/3程度であることは、イギリス、南アフリカの前例からも広く世界の医学関係者の間で言われています。日本は他国と比較してワクチン接種率が高いので更に重症化率は低いと推定されます。

調査の関係で1日で100人増える日が木曜日にありますが、移動平均では30人/日程度で増加の傾向です。これがあと3週間でジワジワ増えたとして50人/日程度。私は約40人x20日=あと3週間で800人増と予測します。

つまりこのままのペースで増加しても、感染者の拡大が続く10日間の増加に加え、感染者の中から重症化する患者がでる時間差と重症者が滞留することで増え続ける時間差の10日を考慮しても重症者が増えても3週間で1200人程度で収まると推定しています。

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3. 医療逼迫はどの程度か?=病床利用率

では、この1200人の重症患者はどの程度、医療逼迫を引き起こすのか。

ここで医療逼迫を示す病床使用率については
①「入院者数」と「新型コロナ対応のベッド数」と
②「重症者数」と「重症者対応のベッド数」という2週類の数値があります。

現時点(2022.1.26.14:00)では、上記のNHKサイト(1/19時点)では東京都は①は26%、②は21%です。東京都庁のサイトはよりリアルタイムで①39.8%②31.8%です。

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重症者数が3倍に増えても②は90%程度。医療逼迫は上記の2.の重症者増加の予測が正しければ病床数の点では重症者数がピークを迎える3週間後の2月中旬に回避できます。またこれまでに収束に向かいつつあるニューヨークや南アフリカの傾向からも、1ヶ月間程度で一気に感染拡大し、そして同じく1ヶ月で一気に収束を見ています。
それらを総合すると、今回のオミクロン株感染拡大は2月20日のまん延防止等重点措置の延長の是非の判断をする直前の2月中旬頃に収束し始め医療逼迫を懸念する措置解除慎重派と延期反対派に分かれた議論になると思います。そして国民の聴く力を優先する岸田政権は、世論調査の反応をみて緊急事態宣言への移行やまん延防止等重点措置の延長に向かうことなく通常の経済活動に戻る判断をすると私は見ています。

メンタルヘルスに気をつけて、自分の日常を守る行動を

気になるのは、自粛要請が続きイベントキャンセルが長期化していることで、子供も含めてメンタルヘルスの問題を抱える人が、世界的に増えてきていることです。

真面目な政治家が「国民の命を守ることを最優先に」と専門家が「甘く見てはいけない、重症者が増え続けると助かる命が助からない」と訴え、それらをマスコミも、真面目に「後遺症のリスクもわからないし、亜種の変異が発生して6波の長期化、または7波もありうる」と報道します。

それらを真面目にステイホームして一日中見ていると、誰もが病みます。

私自身は、特にコロナ関連のテレビ報道をみることもなく、スマホにいれた上記のサイトの上記3つのKPIだけみて感染収束を冷静に待っています。

1ヶ月先には収束すると予想している私は、1ヶ月先に旅行や会食の予定を入れて楽しみにしています。ここ数週間は、読書や部屋の片付けに時間を使います。移動はなるべく電車に乗らず、歩ける範囲は運動と思って散歩するようにしています。親しい友人とは前日にPCR検査をしてお互いに陰性を確認しあって小規模なホームパーティーを開催するかもしれません。

ウイズコロナの新常態(ニューノーマル)というのは、リモートワークや感染症対策等ではなく、様々な危機対して自分で情報を判断して自分と自分の仲間の日常を守る行動を取る、そして自分と仲間のココロを守る、そのような生活習慣かもしれません。



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