国内旅行は「楽しい答え合わせ」
GoToトラベルが東京都民にも適用されるようになり、自分の周りでも急速に国内旅行に関しての話題が増えました。
私自身も10月から国内移動が増え、ここ1ヶ月間で長崎、軽井沢、福岡、神戸に行く機会があり、「国内旅行」「国内移動」の意義について考えていたのですが、そんな折にちょうど日経COMEMOが #どんな国内旅行したいですか というテーマで投稿募集していたので、今回は国内旅行について書きたいと思います。
オンライン中心時代のセレンディピティ
コロナ禍以前は、仕事柄ということもありますが数多くのオフラインのイベントに参加・主催しており、全国各地に行く機会も高頻度でありました。しかしこの半年間はイベント主催・参加は全てオンラインという状況が続きました。このオンライン中心の時代において、以前までイベントなどに参加した際にあったセレンディピティ 、偶然の出会いがかなり少なくなっています。そのような中、オンライン時代であっても偶然の出会いをしっかりと作りたいという思いで「つながっていいとも」というオンラインイベントシリーズを6月から主催しています。
「つながっていいとも」は、毎回ゲストに次のゲストをご紹介いただきバトンをつないでいく形式にしています。今までに17回開催しましたが、1人目以外は全てゲストの紹介で登壇していただいているので毎回が「はじめまして」という状態です。
(詳しくはこちら↓ に書いております。)
オンラインで広がる友だちの輪
「つながっていいとも」のゲストは活動している場所がかなり多様で、これまで「東京・ニューヨーク・鳥取・大阪・神戸・岡山・長野・岩手・福島・秋田」と様々な地域から出演してもらっています。当日までのやり取りや当日のお話などを通じてゲストとの距離は縮まります。「つながっていいとも」の主催を通じて全国、世界中に友だちが毎週出来ているのです。さらにゲストの活動している地域の話もイベントを通じて聞くので、その地域への愛着も湧きます。
結果として、「ゲストに会いに行きたい」「その地域に行きたい」という思いが強くなるのです。
人こそが移動の原動力に
私はこれまで旅行する時は、観光地やその地域の食事などをベースに行き先を決めてきました。しかしコロナ禍において行き先をどう決めるかを考えた際、間違いなく誰に会いに行くかが判断基準になっているのです。
先日、河原あずさんも「最大のコンテンツは人」であると書いていましたが、これからの時代はその地域にいる「人」こそが最大の観光資源になっていくと思うのです。
今月、長崎・福岡そして神戸に伺う機会があったのですが、各地でこれまでに仕事などで関わってくださった方、様々な活動を通じて仲良くなった皆さんが集まってくれました。各地で、皆さんと色々なお話をする中で「この地域(長崎・福岡・神戸)の最大の魅力はこうして集まってくださる人々」だと感じたのです。そして、また必ずこの場所に来ようと思うのです。
#どんな国内旅行をしたいですか
これからの時代、オンラインイベントを通じて出来た「友だち」への興味こそが、国内旅行をする原動力になっていくのではないかと思います。
そして、これからの国内旅行の最大の楽しみは、オンラインを通じて出会った「友だち」と解像度の高いオフラインで会うことだと思うのです。オンラインの2次元の世界で出会った友だちと3次元で会うこと、視覚と聴覚だけで接していた友だちと、五感をフルに使って会うことで、その人をより知ることが出来る機会になるのです。
国内旅行はコロナ禍だからこそ出会えた「友だち」がどんな人なのかをより高解像度に知ることが出来る「楽しい答え合わせ」だと思うのです。
オンラインでの活動で出会った友だち、これから出会う友だちと会うための国内旅行を楽しんで行きたいと思います。