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ビジュアルで考える時間を強制確保すること

本日は、ビジュアルで考えることの意味について書いていきます。

最近は、ユーザーインタビューを行うことが増えたのですが、かなり有効的だと感じているのが、インタビュー前に「ビジュアルイメージを大量に集めておくこと」です。

例えば、化粧品のユーザーリサーチをするのであれば、化粧品の活用シーンやユーザーの画像などを大量に集めます。
1時間はGoogle画像検索やPinterestと向き合いながらビジュアルイメージを集めることに集中します。

ビジュアルイメージを手元に置いておくことで、生活シーンや利用シーンを想像しながらユーザーに質問することができます。

シンプルですし、当たり前ですが、意外とやっていない人が多いなと思っています。

マーケターはデザイナーのリサーチ手法を参考に

こちらの記事が、ビジュアルイメージを大量に集める意味を考えされられるのでご紹介します。

デザイナーはビジュアルで考えることが習慣化しているので、このやり方はマーケターも見習いたい。

ビジュアル情報は文章などのテキスト情報に比較して圧倒的な情報量がある、具体性の高いのが特徴です。
より具体的に人の気持ちや生活シーンをイメージすることで、新たな切り口の仮説を発想するやり方、これがデザイナーのリサーチの特徴です。

アクションとしては、最後に書かれている、この問いと向き合うだけで良いと思います。

THINKING
どのようなイメージ写真を集めれば、新しい発想のヒントになりそうか?

現場で1次情報に触れられることが一番大切ですが、現場に出られない時でも、検索やSNSからビジュアルデータを大量に収集して解釈するだけで、イメージを深めて問いや仮説を考えることができるようになります。

フレームワークと言葉の外に出ること

もう1つビジュアルで考えることの意味を考えさせられた事例を紹介したいと思います。

自分自身がフレームワークと言葉に捉われて思考し過ぎているな・・・と感じた出来事です。


ブランディングトレースと呼んでいる、ブランド戦略を理解するために作成しているシートがあり、Schooで毎月授業をやらせてもらっています。

ユニクロのブランド戦略を理解するフレームワーク(ワークシート)を作成して埋めると、このような形になります。

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解釈に時間はかかりますね。

先日にSchooの授業は、グラレコ(グラフィックレコード)とのコラボで、自分が解説したブランド戦略を絵にしてもらいました。

ビジュアル表現してもらった内容がこちらです。



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自分の思考をビジュアルに変換してもらって感じたのが、フレームワークや言葉で説明してしまうと、何となくわかったつもりになりやすいということです。

ビジュアル化することで、
・全体感を理解できる
・各要素のつながりを理解できる
・対話をしやすくなる
といった、メリットがあると改めて認識できた機会でした。

ビジュアルでの情報処理は、言葉より「全体感」「優先順位付け」に優れていることが下記の記事でも紹介されています。

様々なデータやアイデアをイラストで表現する癖をつけることで、そのイラスト同士の位置関係やレイアウトから全体における位置づけを考えるようになり、複雑に絡み合った課題の中での優先順位がわかりやすくなっていきます。

ビジネスパーソンにとって、絵を上手に描けるスキルは必須ではないけど・・・

・ビジュアルで考える時間をとる
・言葉をビジュアル化する

ビジュアルで考えて、ビジュアルで伝える習慣をつくる。言葉は意識しなくても使うはずなので、ビジュアル思考を仕事の中に持ち込むことを意識的に行えると良いと考えています。

言語⇄ビジュアルを往復することで創造性が高い思考モードに入る

言語⇄ビジュアルを往復して考える思考の必要性、ビジネスデザイナー濱口さんのstructured chaos理論が参考になります。

論理思考と非論理思考の中間にある「ストラクチャード・ケイオス」という創造性が高い思考モードに入ることを意識することが推奨されています。

こちらの記事がわかりやすいので、ぜひ読んでみてください!

意識的に、「言語や数字で考える⇄ビジュアルで考える思考を往復する」は、企画やアイデア出しフェーズでは意識しておきたいところです。

最初のお話に戻ると、ビジュアルで考えるは、絵を描くとなるとハードルが上がるので、まずは「ビジュアルイメージを大量に集める」ことからはじめてみましょう!という内容でした。


最後まで読んでくださりありがとうございました!