企業文化に投資する

どうも、すべての経済活動を、デジタル化したい福島です。

本日は、LayerXが大切にしている「企業文化への投資」についてです。
LayerXでは事業戦略と同じレベル、もしくはそれ以上に企業文化に投資していくことを重視しています

5年前の記事にもなり恐縮ですが色褪せない記事だったので引用します。かのメルカリも急成長の原動力は「バリュー」(行動指針) というくらいエクセレントカンパニーでは、企業文化への投資が重視されていると感じます。

LayerXでも、同様に企業文化への投資として様々な施策を打っています。直近では、ありがたいことに、従業員数が100名を超えました。企業文化というものを口頭伝達や雰囲気で伝えていくには限界の規模になっています。

LayerXでは「羅針盤」というカルチャーブックを共通見解として、こう決めるのはLayerXっぽくないよね、こういう行動ってLayerXらしいよねという日々の意思決定・行動を企業文化に対して無意識に体現できるようにしようというトライを始めています。

文化形成というものは初めが肝心ということで入社初日と1ヶ月後に時間をとり「羅針盤」に沿った上でLayerXの企業文化とはどういうものかをみっちり解説します。

本日は一部資料を抜粋しながら、こういう取り組みをしてるよ、LayerXってこういう文化なんだということが伝えらればと思います。

全ての大元は企業文化

会社はよく事業内容やプロダクト、それを支えるオペレーションの文脈でよく語られます。

LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋

LayerXでは事業もプロダクトもオペレーションも企業文化のアウトプットと考えております。どういった事業モデルを志向するのか?プロダクトの開発・販売の優先度は?オペレーションは日々どういう方向性で改善されてっているのか?etc 仮に全く同じマーケットで同じビジネスモデルの会社でも、プロダクトやオペレーションは異なります。企業文化こそがその会社の独自性を決めるのです。

ですのでLayerXは徹底的に企業文化に投資しようという企業文化になっています。

企業文化を補足する・可視化する「羅針盤」

LayerXではこういった企業文化を浸透させるために行動指針を定めています。LayerXの企業文化は?と答えると全てこの行動指針に集約されます。

LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋

行動指針は多くの会社で定められていると思います。行動指針の性質上、抽象的なものになっていると思います。行動指針それだけを読んでも、「どういう行動がLayerXらしいの?」「こういう時どう決めるとLayerXでは評価されるの?」という具体的な行動には結びつきません。

ここのギャップを埋めるものとしてLayerXが始めたのがカルチャーブック「羅針盤」を作るという施策です。

羅針盤の中身をチラ見せ

LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋
LayerXカルチャーブック「羅針盤」より抜粋

スライド数にして57枚、こういった内容のものがいつでも誰でも参照できるような形で置いています。(両代表の福島や松本がLayerXの企業文化について話す動画もいつでも見られるようにしています。)

公開できるものはLayerXらしく、オープンに公開してみます。気になる部分のみでもぜひ一読してみてください。

全て暗記せよという類のものでなく、入社1ヶ月の振り返りに、日々の1on1での行動フィードバックの引用に、ふとした時に振り返ってああこれはできているな、これは最近できていなかったなと振り返れるようにという用途で使われることを想定しています。

おわりに

余談ですが、最近読んだ書籍では企業の成功は「賢明さと健全さ」の両立できるかにかかっているとありました。

自分なりの解釈でいくと、「賢明さ」は事業戦略、「健全さ」は企業文化で表されます。多くの会社はわかりやすい「賢明さ」には投資しますが、「健全さ」には投資しません。しかし賢明さの部分はどこの会社も頑張って考えるので、会社の成否を分けるのは「健全さ」の部分なのです。言葉にすると当たり前に思えるようなことを徹底することが企業の成否を分けています。

これは自分の10年の経営者人生で感じた実感とも一致します。

世の中では会社の成否の要因として「PMF、ユニットエコノミクス、Expand戦略」など賢明さの部分に多く焦点が当たります。一方で「あの会社は企業文化がいいから成功した」「あの会社は当たり前のことを日々やり続けて成功した」という内容はあまりにも刺激が少なく、凡庸に感じてしまうためなかなか言及されないように思われます。しかしこの10年間で成功して行った会社は優れた事業戦略よりも優れた企業文化、それに紐づいた人材育成・人材採用を徹底した会社だと感じます。

LayerXもそうありたいと思っています。これから3ヶ月にわたり、LayerX社員がそれぞれの言葉で企業文化を語るアドベントカレンダーを本日より始めます。

全てを読むのは大変と思いますが、自分の関連する職種、自分が気になった文化などの記事を読んでいただき、「LayerXって面白いじゃん」「こういう価値観で働きたかったんだよね」と少しでも興味につながっていければ幸いです。

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