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EQ分析で見えた自分を見失わない人の特徴~なぜ自分の対義語は「他分」ではないのか?~

 Potage代表 コミュニティ・アクセラレーターの河原あずさです。「自分」について探求し続けて、気がつけば40云年生きてきました。

 自分について探求する中で、出会った概念が、感情知能指数「EQ」です。自身の感情コントロールに問題を感じていた時期に出会い、衝撃を覚え、EQの専門家に教えを乞い、アセスメントの資格をとり、今はEQをベースとした性格判定「EQPI」を通じて、個人のキャリア開発や、組織開発に役立てています。

 それなりの長さになったキャリアの中で、感情をエネルギーにしてアウトプットができたこともあれば、感情で損をして、多くのものを失った時期もありました。その過程で気づいたことがあります。それは、一人のビジネスパーソンとして「自分の気持ち大事にできる」ことの大切さです。

 今回は「そもそも自分という言葉の意味は何なのか?」という話を出発点に、自分の感情の言語化の意義と、感情との向き合い方について、お伝えできればと思います。最後まで読んでいただけるととても嬉しいです。

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自分を大事にすることとは?「自分」と「他人」の違いを考える

 「自分」の対義語は何だろうと考えたことがありますか?多くの人が「他人」と答えるでしょう。しかし、じっくり考えてみると、ちょっと違和感がありませんか?

 「自分」という言葉は「自」と「分」の2文字で構成されていますが、「他人」は「他」と「人」の2文字です。対義語としては微妙に対になっていないのです。ある時、ふとそのことに気がついて「自分」という言葉の語源を調べてみました。

 自分の「自」は「自ら」という意味ですが、「分」はどういう意味なのでしょうか。調べてみると「武士の本分」という言葉で使われる「分」と同じ意味で使われているそうです。つまり、性質やその人のありようを指しているんですね。

 それに対して、「他人」は、目に見える存在としての「他の人」のことを言います。しかし「他人の本質」は、他の人の目から確認できないからこそ「他分」という表現をしないのでしょう。

 「自分」は、目に見えない性質や本質を指す言葉だし、だからこそ、「自分を見失う」という言葉があることがここまで調べてみて改めて分かります。元々「自分」は目に見えないからこそ、意識しないと見つけられないぞ、ということなのです。

 こう考えてみると「自分を大事にすること」は、イコール「自分の本質や性質に向き合い、大切にすること」なのだと分かります。

現代人が自分を見失いがちな理由と、自分を大事にできる人の特徴

 個人的には、現代社会においては「自分を見失っている人」が結構多いのではないかと感じています。自分自身が「ここにいる」のは、当たり前のことのように思うかもしれません。しかし、存在している自身が「どれだけ自分を理解できているか」は、実際には人それぞれですし、選択肢と情報量があふれかえる現代社会において、その理解がなかなか追いつかない方が増えている傾向を感じます。

 「自分を見失っている行動」は、選択を間違って、自分の本来の性質とは相性の悪い行動をしてしまうことから生まれます。例えば、年収やステータスにつられて本質的に向いていない仕事に就いたり、性格や価値観の合わない人をパートナーにしてしまうなどの行動がそれにあたります。

 ずれた行動を防ぐためにも、本当の意味で「自分を見つける」ことは、非常に大事です。具体的には、自分自身の中に眠っている本質をしっかりと整理整頓し、自分がどういう人間なのかを言語化できる状態を作っていくことが大切だと考えています。言語化さえできれば、他人に「自分の本質」を伝えることができ、理解を得ることができるからです。

 それをおこたると、自分の中の本質を人から誤解されることも多くなります。外から見えないからこそ、ちゃんと伝える努力をしないと「自分」は伝わらないのです。「自分」を他人に伝えて理解してもらい、「自分」と他の人の持っている「自分」を相互に理解し、それらを掛け合わせて新しい関係を構築していくことが、今の世の中で新しい価値を創造するために、とても大事だと考えています。

自分を理解する力 - 現代社会で重要なスキルとその特徴

 では、どんな人が「自分を大事にできる」でしょうか?僕が行っている感情知能指数(EQ)をベースにした検査「EQPI」で調べてみると、自分を大事にできている人と、自分を見失いがちな人が一目でわかります。

上の記事内より引用
「IQ(知能指数)に対するEQ(心の知能指数)が近年重視されるのは、自己や他者の感情を知覚して対応できる人こそ成功するとの認識が広まったためだ。」

 のべ500人の方の受検データを分析したところ、特に「自分認識」「癖認識」「創出」という3つのパラメーターが「自分を理解し、大切にする力」を測る指標として重要であることが分かりました。

 まず「自分認識」です。これは「自分自身の感情の状況や、自身のコンディションを把握し、適切な対応ができる力」を指します。自分が疲れている時や、余裕がなくなっている時に、適切な対処法を取ることができる人が、この自分認識が高い人です。結果的に、自分自身のコンディションを良好に保ち、メンタルや行動がネガティブな状態になりにくいのです。

 次にくるのが「癖認識」です。これは「自分自身の感情が動くトリガーを把握する力」のことを言います。癖認識が高い人は、自分が「楽しい!」と感じる出来事や「イラッ」とくる言動など、自分の感情が動くきっかけを理解することができます。これにより、自分のマイナス感情が発生する機会を減らしたり、前向きな感情が発生する状況や環境を産み出すことができるようになるのです。

 3つ目のパラメーターが「創出」です。これは「前向きな気持ちやモチベーションを自分自身で生み出せる力」を示します。創出が低い人は、突然やる気がなくなって何もできなくなることが多くあります。いわゆる「電池切れ」に近い状態です。一方で創出が高い人は、低調な時でも、自身を奮い立たせてモチベートし、その結果、パフォーマンスを一定に保つことができます。

 EQPIのパーソナリティ判定でフィードバックを受けたとき「自分」をすでに理解している人たちが共通して見せるリアクションは、「あっ、そうですよね。自分ってこういうところがありますよね」という「落ち着いた同意の反応」です。つまり、性格判定が「答え合わせ」になっているのです。このような方々は、既に自分の特徴をある程度把握されているので「この検査結果は自分の言語化とほぼほぼ合っているな、ああ、安心した」という感覚を抱くのです。

 一方で、これらのパラメーターが低い、つまり「自分があまり分かっていない人たち」がEQPIのフィードバックを受けた時のリアクションは、「えっ、なんでわかったんですか?私もこういう特徴気づいてなかったんですけど、言われると確かにそうだ!」という驚きや動揺の態度を見せます。まるで占い師にでもあったような、そんな感じがしているのかもしれません。

 この違いからも、自分を大切にできている人と、そうでなく、自分というものにあまり意識を払わずに普段行動している人たちのそれぞれの傾向が見えてきます。自分を理解する力が強い人は、自分の特徴や傾向をよく把握し、いいところもそうでないところもしっかりと受け止めることができます。そして、前向きな気持ちを創り出しながら、落ち着いた挙動で、精度高く目の前の課題に向き合うことができるのです。

自分を大切にする方法 - 自分の感情コンディションを意識する

 では「自分」を大切にできる人になるためにどうすればいいでしょうか。そうなるには、自分自身の現在の感情コンディションに常に意識を払い、可視化していくことが大切です。

 体温計で熱を測ると、現在の体温が分かりますよね?それと同じように、今の感情コンディションを100点満点で考えたときに「今は何点かな?」と自分で日々評価して、観察することが、感情コンディションに意識を向けるためにはとても有効です。朝に1回、もしくは夜に1回振り返ってみて、今のコンディションに点数をつけ、100点からの減点要素がいったい何なのかを分析してみると、自分の感情を把握する力がどんどん身についてきます。

 そして、その減点要素を元に、自分なりの対策について考えてみます。たとえば「今は60点だなあ。〇〇さんにクレームを言われてマイナス40点だから…」と感じたら、次の日にどのように振る舞えば、より自分を大切にできるについて考えてみます。

 この場合は、まず、〇〇さんに別に用事もないのだとしたら、〇〇さんに近づかないようにすることで、減点のトリガーになるキーパーソンとの距離を置くことができます。そして、例えば定時後に美味しいご飯を食べに行ってリフレッシュすることで、自分のコンディションの点数を、プラス傾向にもっていくことができるかもしれません。トリガー要素を特定することで解決策を見いだし、問題を解決したり、自分の気分をプラスにもっていくトリガーを特定することで、自分のポジティブ感情を作り出すことができるのです。

 というわけで今回は、感情知能指数「EQ」をベースにして「自分を大事にできる人の特徴」について「自分」という言葉の語源に立ち返ってまとめてみました。日常の中で自分の感情コンディションを意識し、自分を大切にする方法を、それぞれでぜひ見つけてみてください。

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※編集協力 横田真弓(THE MODERATORS & FACILITATORS受講生)

※この文章は、原文作成にChatGPT(GPT-4)を活用して執筆されています。

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