何冊も書籍を出してきたんですが、正直疲れているで愚痴っていいですか?
いつもお世話になっております、松本でございます。
手前味噌で恐縮です。隔週で連載しております「データから“真実”を読み解くスキル」が書籍化されました。
連載中は、コメント欄で方々から批判・避難を浴びた連載ですが、なんとか1年以上続けられ、「書籍化」というご褒美を頂くことになりました。
拍手!!!
担当編集の方の手腕によるものです。あとは、どうやらメディア界隈と官公庁界隈にいるとされている連載のフアンのみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。
さて、今回は「書籍化」に関して、思うところをツラツラと紀貫之します。
ちまたでは「うっせぇわ」が流行っているそうですが、あれほどまで開けっ広げに思うところを爆発できず、ちょっとした「愚痴」にお付き合い下さいませ。
本になったから全員が喜んでくれるとは限らない
私自身はブックライター使わない派で、最初から最後まで編集者による手入れを除けば1人で書き切ります。ご縁があって12冊目なので、さすがに慣れたでしょ?とか言われますが、未だに慣れません。大変です。
それでも書籍が刊行され、書店の棚に並ぶと嬉しさと喜びもも、ひとしおでございます。手塩にかけた子供が巣立つかのような心境。この心境を味わうために、何度も書籍化に挑んでいると言っても過言ではありません。
いや、もちろん売れたいですよ。「世界一受けたい授業」「林先生の初耳学」出たいですよ。
ただ、頭と手を痛めて育った我が書籍が、残念ながら歓迎されなかった…という経験があります。もう時効だから言いますが「インサイト」本がそうなんです。一部の人から「松本だけズルい」と猛反発され、私が退職するキッカケにすらなりました。
私自身、この事件が本当に衝撃で、人間の嫉妬心や強欲さの怖さに肌身で分かった瞬間でもあります。この事件以降、書籍を出す松本健太郎と、仕事をする松本健太郎は全くの別人格にしようと誓います。
別に努力なんて格好良いとも何とも思いませんが、「本を出した」という表面的な現象だけを見て「ズルい」と反応しちゃう人は、その裏側でどれほど辛い思いをしたのか分からないのだろうなと肩を落としました。
今回の「データから“真実”を読み解くスキル」の書籍化についても、人によっては「連載を書籍化しただけ」という声が聞こえてきまして、本当マジでうっせぇわ!って感じです。
自分の魂を大根おろしで削るが如く
「原稿を書くの大変ですか?」「どれぐらい大変ですか?」と聞かれます。私は「自分の魂を大根おろしで削るが如く」と表現します。
そもそも、私には何の才能も無いのです。別に優れたマーケターでも無い。優れたデータサイエンティストでも無い。秀でたジャーナリストでも無い。それぞれつまみ食いして、なんとなく分かっている人に過ぎないと自分自身では自覚しとります。
だから、無い頭を絞って「あーでもない」「こーでもない」と考え、ようやく原稿を完成させているのが現状です。時にして原稿が仕上がるのが午前1時、午前2時にまでかかる日もあります。
特に「データから“真実”を読み解くスキル」は、その内容からして下調べに始まり、データによる裏付け、自分なりの結論とかなり時間を要します。よくも隔週でやれてたな、とすら思います。
だからこそ、コンテンツには敬意を払って欲しいと思います。読者は別ですよ。どうぞ罵詈雑言浴びせて下さい。ただし、編集者は別です。作者の理解者であって欲しい。「私だって頑張っている」みたいなセリフ、絶対に聞きたく無いんですよ。
もちろん、ビジネスマンですから24時にメールしたら25時に返して来い、とかは思いませんけどね。熱意を持って欲しい。
思い起こせば今まで出会った編集者の方々が素晴らし過ぎたのかもしれません。技術評論社のTさんも、光文社のMさんも、毎日新聞出版のNさんも、マイナビ出版のKさんも、日経BPのSさんも、叱咤激励しながら私を操縦し、原稿吐き出すマシーンとしてくれました。
良い人を見過ぎましたね。うっせぇ。
オラに元気を分けてくんろ〜
ありがたいことにJX通信社での仕事がかなり忙しいこともあり、2021年〜2023年は執筆業の量を減らそうと思っています。
書籍化は最大で年に1本まで。連載は最大で月に2本までにしようと思います。ちょっと、そんぐらい疲れているのが現状です。
というわけで、どうか皆さん、私に「ちょうど良いストレス解消法」を教えてください!それぐらい心身共に疲れています。テンションもぜんぜん上がりません。
メンション送っていただければありがたいです〜。
1本書くのに、だいたい3〜5営業日くらいかかっています。良かったら缶コーヒー1本のサポートをお願いします。