ユーロ売りと円高が結びつく日

記事中、コメントさせて頂いております。最近の傾向を見ていると「欧州混乱→ユーロ売り→ドルインデックス上昇→ドル円上昇」という経路をたどることが多く、欧州のネガティブ材料がそのまま円安に効いている雰囲気があります。これは本当のリスクオフ局面ではなく、HY債や金属などを見ても明らかです。

しかし、イタリア混乱、メルケル退陣、ブレグジット頓挫という政治的乱気流に加えて、基礎的経済指標が悪化し始めているのが今のユーロ圏です。これらが早晩解消する雰囲気はあまり感じられません(メルケル退陣がユーロ圏にとってポジティブと言う意見はあるものの、そこに至る極右対等という経緯はやはり恐ろしいものです)。かかる状況下、このままいけば高確率でECBの正常化は頓挫するでしょう。その時にFRBの正常化プロセスが延命出来ていれば良いですが、そうでない場合、やはり円ショートの巻き戻しは不可避でしょう。そう確度の低い未来でもないように思います。いつまでも「リスクオフの円買い」はなくなった、という根拠の薄い説が続くとは思わない方が良さそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37178750R31C18A0EN2000/

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