アップルはもう古い会社? ~ 製造業とサブスク業の違い
1年ほど前に、知人にすすめられて、アップルウォッチを買いました。
最も安い機種でも3万円程度します。放ったらかしにはできない値段感なので、使い続けていますが不満があります。
・毎日のように充電しなければならない
・時刻、スケジュール確認以上の価値を見い出せていない
購入時点では使いこなす意欲が高かったので、睡眠管理のアプリを探したのですが、適切なものを見つけられませんでした。そもそも寝ている間に充電しなければならないため、利用を諦めてしまいました。その他にも便利なアプリを探したのですが、これだと思えるものには出会えませんでした。
アップルは、購入後一定期間内であれば、オンラインで30分程度、使用方法を教えてくれるパーソナルセッションが利用できるのですが、今回はパソコンの使用が必須であることを失念しており、外出時に予約をしてしまったために、受講することができませんでした。
以前、iPhone購入時にこのパーソナルセッションを利用したのですが、親切に疑問に回答して貰えたので、このセッションが受けられていたら状況は変わっていたかもしれません。
その後は、半ば諦めの気持ちで、電池がすぐ切れる不便な時計として、1年間、惰性で利用を続けてきました。
そして、ふと立ち止まって考えたのですが、もし一括前払いではなく、サブスクリプションサービスであったなら、数か月で解約をしていたであろうなという結論に至りました。
アップルが本気で製品の活用を支援したいと考えているのであれば、ユーザの利用状況を把握して、活用につながる情報を提供してくれるはずですが、日々送られてくるのは新製品の広告ばかりです。ユーザが活用できるサービスを作り上げたいのではなく、新しい製品をまた売りつけたいのだなと感じてしまいます。
気を取り直して、アップルウォッチを活用できないか情報収集をしてみると、個人ブログなどの情報は出てくるのですが、アップル公式の情報はありませんでした。
アップルはパーソナルセッションの提供など、非常に顧客を重視していることはわかりますが、製造業の枠組みからはみ出たアプローチにはなっていません。
一消費者としては、ユーザの活用に対して一蓮托生となるサブスクリプションサービスが、一日も早くハードウェア領域でも増えてくると良いなと願っています。