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図書館をセカンドオフィス化することのススメ

2022年に読んだ本でとてもオススメの書籍が「リサーチの技法」です。

・リサーチトピック(テーマ)決定の方法
・テーマを深掘りする方法
・仮説の検証と発展のさせ方
・リサーチ結果の伝え方
などが体系的にまとめられており、学術的な内容も含まれますが、ビジネスでも意識したいこと、応用できる内容も多く含まれています。

書籍で紹介されている中で習慣化してよかったと思っているのが「図書館活用」です。

調査テーマを深く考える上で、「書架の前を歩く」ことが勧められていたことをヒントに、リサーチ時の習慣をつくってみました。

書架への立ち入りが許可されているなら、トピックに関連する書籍が並べてある棚を見つけ、そこで目的のタイトルを探す。もし見つかったら、その書籍の上下左右をよく見て関連書籍がないかを確認する。このとき、装丁が新しく、大学の出版局が刊行した書籍を優先的に探すとよい。そして後方を振り返り、反対側の棚にある書籍のタイトルを目で追ってみる。その結果は誰も予測できないが……。もし期待できそうなタイトルを見つけたら、自分のリサーチの問いと答えに関連するキーワードをその書籍の目次と索引のなかでざっと探してみる。

リサーチの技法より引用

ビジネスで新しいテーマを調べるときは「まずネット検索」が習慣になっている人が多いと思います

自分もそうでした。

ネットサーフィンで陥りやすい罠

つい目の前にあるスマホやPCを開いて、思いつくキーワードから検索をかけるだけになってしまいがちです。

ネット検索(ネットサーフィン)には罠があると思っており、
・有料記事に辿り着いて中途半端なインプットになる
・Amazonに行き着いて何の本を購入しようか迷って時間潰す
・他の人と同じインプットになる
などなど、結果的に効率が悪い要素があると考えています。

リサーチの技法を読んでから、下記のような習慣をつくるようにしました。

  1. リサーチートピック(テーマ)を決める=キーワードを洗い出す

  2. リサーチクエスチョン(問い)を決める

  3. 問いをもって図書館(難しいときは大きめの本屋)に行く

  4. 関連書籍を立ち読みしてヒントをメモする

  5. 主要な書籍は借りるor購入して読み込む

紙の本がまとまっている場所を訪れる
このシンプルな方法が、考える視点やアイデアの幅を広げるのに圧倒的に役立つことに気づきました。

※完全にネット検索を封印は難しいので、間で気になったらネットを使います

図書館をセカンドオフィスにする発想をもつ

日経新聞の記事に、図書館の仕事活用に関する記事がありました。

「図書館では無料で多くの資料に触れられる。千代田図書館に限らず、ビジネスを発想するセカンドオフィスとしてもっと活用できる」

日経新聞:図書館 仕事につながる活用法(上)
「第2のオフィス」に進化

この数年で、働く場所の考え方が変わり、オフィス・自宅のハイブリッド型になっている方が多いと思います。

個人的には、リサーチの質を高めるためには、オフィス⇆図書館⇄自宅を使い分けることができると、思考の質が高まるのではないかと考えています。

「図書館に訊け! (ちくま新書) 」という書籍では、図書館の活用方法や意義が詳しく書かれているので興味ある方はオススメです。

図書館で調べ物をする力は、ネットによる検索の利便性が高まれば高まるほど重要になる。

図書館に訊けより引用

図書館に行くのは、当然ネットで検索するより時間がかかるのですが、得られる発見の多さが違うので、ぜひ試して頂きたいです!

自分独自の調べ方をもっておくこと

今回は図書館活用のススメについて書いてきましたが、大切なのは、自分独自の調べ方をもっておくことだと思います。

ちなみに、2022年に読んだ書籍の中で、リサーチ関係の本では、「電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる「調べ方」の教科書」は体系的にリサーチ業務がまとまっていてとても良かったです!

マーケティングの基本となる考え方と合わせて、統計データ活用やデスクトップリサーチ方法がまとまっています。年末年始の読書にオススメです。

アウトプットの質を高めるためには、インプットを変えることから。

2023年「図書館を使い倒してリサーチの質を高める」をさらに強化して、面白い企画やアイデアをつくっていきたい…!

皆さんの仕事にも少しでも参考になっていましたら嬉しいです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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