経営者として、WBCから学んだこと。ビジョンの描き方と動機の多様性。
こんにちは。リデザインワークの林です。
WBC本当に熱かったですね!連日の熱戦に、手に汗握り、絶叫しながら応援して、心から感動しました。侍ジャパンの皆さん、本当に優勝おめでとうございます!
野球って、スポーツってやっぱり凄いなと心から感じました。
WBCが終わってしまい、目下、WBCロスですが、少し通常の日常に戻ってきた中で、今回のWBCから経営者視点で学んだことを振り返ってみます。
学びポイントはたくさんありますが、少し抽象化しつつ、いくつか書いてみます。
他にもたくさんありますが、僕の中で強く残っていることを書きました。そして、その中でも、今回僕自身のフェーズと相まって深く学び、思考したのは、チームを束ねる共通のゴール(=ビジョン)の描き方です。
どれくらいの抽象度と具体度で描くのか?がポイントでした。
大谷選手の優勝時のインタビューの中に、下記コメントがありました。
「日本だけじゃなくて韓国も台湾も中国もその他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかったなと思いますし、そうなってくれることを願っています」
「本当に高い視座で野球をしていること」と、「その実現に近づけていること」の両方の点において感動しましたし、神だなと思いました笑。
一方で、考えたこともあります。
この視座は大谷選手だから描ける部分もあり、他の選手も共感はすると思いますが、「韓国も台湾も中国もその他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるよう」について、一点の曇りもなく情熱が注げるかというと、選手によってばらつきが出るのではないかと思いました。
例えば、今回の侍ジャパンが目指す共通のGOALを「様々な国でもっと野球が大好きになってもらえるようにする」と置いたとして、理想は素晴らしいですが、全員が心から成し遂げたいと思い、チーム一丸となれたかというと難しいのではないかと思います。
やはり、今回のチームが一丸となって挑戦できたのは、「WBC優勝」というわかりやすく、一点の曇りもないGOAL(=ビジョン)があったからなんだろうと思いました。
そして、もう一点、WBC優勝という共通のGOALがありつつも、もっと先の姿や、そのGOALを目指す動機は、多様で良いのだということも学びです。
野球をもっと世界で好きになってもらいたいということでも、日本の野球の強さを証明したいでも、自分の活躍を証明したいでも、単純に負けたくないでも良くて、そのGOALを目指す動機は多様であり、全てが正しいですよね。
僕自身、現在新会社設立に向けてビジョンから描いている真っ最中だからこそ考えさせられるポイントでした。
ビジョンや理念の抽象度と具体度のバランスをもった描き方はとても重要で、どのような組織であろうと、参加メンバー全員にとって、目指すビジョンが明確で、心から成し遂げたいと全員が思っているチームや組織は強い。
多くの企業のビジョンやミッションはきれいな言葉ではありますが、一人一人のメンバーの日々の行動の方針を決めたり、エンパワーしたり、人を集めたりすることが出来ていないと感じています。
崇高できれいなビジョンを描いても、総論共感するけど、、だからといってそのために日々頑張るということにつながるかというと遠すぎる。。とならないような描き方が重要だなと。
企業のビジョンやミッションが抽象的過ぎず、ありありと想像できること、そのことに心から一緒に目指したい人が集まり、そうではない人はチームに加わらない。それくらいのチーム作りがしたいと改めて思いました。
そして、そこを目指す動機や想いは、多様でよいということです。
単純にGOALとなる世界を作りたいでも、もっと稼ぎたいでも、もっと人の役に立ちたいでも、モテたいでもキャリア形成したいでも。
共通のビジョン・ミッションへの共感と想いの強さが大事であり、それを実現したいと思う動機の背景は多様で良いんだと新ためて学び、決意を新たにしました。
最高の組織を創るためには、何を目指すのかを心から共感できる仲間を作ることが重要で、そのためにも、何を目指す組織なのか、その設定の抽象度にも徹底的にこだわって設定する必要があると改めて学びました。
全員が一点の曇りもなく、実現したい姿がすり合っているチームは最強だなと、改めて今回のWBC、すべてのスポーツを通じて学べる重要なポイントですね。
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