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「ビットコイン・ビリオネア」〜ビットコインを理解するための映画脚本としての書籍

フェイスブック先日発表した27の企業や団体と共同で発行する新しい仮想通貨「リブラ」。サービス開始は来年の2020年とまだ先ではあるものの、ここまでのリリース内容だけでも大きな話題を巻き起こしているようです。圧倒的な利用者を抱えるフェイスブックが手がける「未来のお金」に対する期待と、プライバシーやデータ管理に対する懸念など、反応はまちまちです。

ただ自分も含め、まだまだ全容を十分に掴みきれてない、と感じる人も多いのではないでしょうか。新聞、雑誌のまとめ記事はたくさんあるものの、「体感しにくい」という問題点はブロックチェーン、仮想通貨に関する事象の悩ましいところではないかと感じます。

そんな時に気になったのがこちらの新著、『ビットコイン・ビリオネア(天才、裏切り、償いの真実の物語)』です。2010年にアメリカで放映されたフェイスブックの創業期を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』の原作者による新作であり、主人公はかつてマークザッカーバーグを訴えていた双子のキャメロン&タイラー・ウィンクルボス兄弟です。

マーク・ザッカーバーグへの訴訟で得た6500万ドルの和解金を元手に、2011年という相当早い段階(当時は1ビットコインが7ドル程度)でビットコインの可能性を感じ、ビットコイン全体の1%を総額1100万ドルで購入しました。後にビットコインが高騰し1ビットコインの価値が1万ドルを突破した時には資産が20億ドルを超え、ビリオネアになった、という話です。

その後ウィンクルボス兄弟のビットコイン分野での成功がマークザッカーバーグをして仮想通貨事業への進出を促したのか、というのはこの本がドラマとして描こうとしているところです。

先日のフィナンシャル・タイムズの書評ではあまり評価は高くはなく、書籍は読まなくとも後に映画化されるのでその時は観る価値があるかもしれない、というぐらいの評価です。とはいえ、これだけ多くの人に可能性を感じさせつつも理解がなかなか進まないビットコインを理解するきっかけとしては、きっと価値がある映画になるのでは、という気がしています。

映画『ソーシャル・ネットワーク』が上映された2010年にはまだ「日本ではフェイスブックのような実名制のSNSは絶対に流行らない」と主張する方が多く存在したことを思い出します。その後映画の上映も一つのきっかけとなり、実名制のSNSであるフェイスブックが徐々に拡がっていった経緯があります。

以下の動画はつい先日のCBSの番組でのウィンクルボス兄弟へのインタビューの様子が描かれています。

映画『ソーシャル・ネットワーク』の封切り直後にサンフランシスコの映画館で観てとても刺激を受けたことを懐かしく思い出します。と同時に、あれから10年が間もなく経つことにも驚きが隠せません。ビットコイン、ブロックチェーン、「未来のお金」を考えるきっかけとして、今回は「オーディブル」の音声でこの本を聴いてみようと思います。また感想などは後日報告できたら、と思ってます。


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市川裕康 (メディアコンサルタント)

(株)ソーシャルカンパニー代表取締役 (www.socialcompany.org) / 国内外のデジタルメディア・トレンドについて調査・コンサルティング・執筆等に取り組んでいます www.linkedin.com/in/hiroyasuichikawa/ 静岡県浜松市在住です

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