スタートアップ経営で気をつけるべきこと
ここ数年、ベンチャー企業いわゆるスタートアップが、無茶苦茶トレンドになってきているというか、起業する人も増えてますし、起業した会社へのベンチャーキャピタルなどからの投資金額も増えています。
今日は、めがねシャチョウが10年経営してきて、スタートアップ経営においていくつか気をつけるべきポイントを共有します。
ベンチャー経営はジェットコースターみたいに山あり谷ありです。そんな中で経営者の精神状態も不安になるので、詐欺師のような人たちに騙されたり、影響されてしまって、失敗してしまう経営者は意外と多いです。
今日は、
①SOを要求するアドバイザー、
②共同創業型経営、
③資金調達の蜜に群れる業者、
④西麻布系友人、
の4つのタイプの人々について解説したいと思います。
①SOを要求するアドバイザー
一つ目がSO泥棒アドバイザーです。SOとはストックオプションの略ですね。ここではすごいシンプルに説明しますけど、要するには、ベンチャー企業はまだお金もないから、会社の株を社員とか外部の協力者に発行することがあります。幹部採用するにしても、給料を高く出せないので一部をストックオプションで補填する、というのはよくある話です。
ベンチャー企業からすると、実際の現金の出費がおさえられるのでいい反面、一度ストックオプションを発行してしまうと、後戻りできないので、色々問題を引き起こしています。
SO泥棒アドバイザーとは、アドバイザーだけでなく、外注業者もそうなんですが、安易に、ストックオプションくれくれ、という人は用心してください。
株式というのは、後戻りできない非常に大事なものです。企業にとっては、血液とも言えます。
それに対して、現時点でどれくらい役に立つかもわからない、また外部の人だからどれくらいコミットしてくれるかわからない状態で、株式を発行してしまうのは非常にリスクがあります。
詐欺師の可能性もあります(実際、騙された、という人の話よく聞きます)。最後は、皆さん自身で決定すべきですし、全員が全員、詐欺師ではないですが、慎重にご検討ください。
事実、私自身もお世話になっている方数人に、ストックオプションを発行しておりますがそれには満足しております。
また発行する場合の目安ですが、アドバイザーでも外部の方なので、せいぜい0.5%、できれば0.25%以下にしたいところではないでしょうか。
どちらにしても、きちんとお金を払えるなら、お金を払ってサービスを提供してもらうほうがいいかとは思います。
②共同創業型経営
2つ目は共同創業型経営を提案する詐欺師です。
これは、実際フルタイムでコミットしないのに、共同創業しよう、と特に若い学生などにもちかけて、はじめから株式のシェアをがっさりもっていってしまう例です。
もちろん全てを否定するわけではないし、逆に、たとえパートタイムであっても、経験のある人と共同創業できれば学びにもなります。
なので、全てを否定するわけではないです。
あなたがどれくらいその事業にコミットしているのか、どれくらいの責任をとるのか、等にもよると思います。
もし、あなたがそもそも一人で起業しようとしていて、その起業することは既に決心していて、後からそのような誘いがあったら、やめたほうがいいかもしれません。
少なくとも、まずは、エンジェル投資家などをまわって、自分で起業できるか、資金調達できるか、検討すべきです。
逆に、起業までは考えていないけど、起業するまでの自信はないけど、ベンチャーで挑戦してみたい、という人は、共同創業型も悪くないと思います。
その場合でも、必ず5%くらいの株式ないしは、ストックオプションは要求してください。全くストックオプションなどももらっておらず、給与だけ払われている場合は、共同創業、と言いながらもただ雇われているだけなので、騙されている可能性があります。
共同創業型にもメリットはあります。言い方は悪いですが、逃げる権利、やめる権利です。例えば、株式シェアをほぼ持っていない状況だと、やめたいときに、やめやすいです。
③資金調達の蜜に群れる業者
3つ目が資金調達の蜜に群れる業者、について解説します。
あまりこういう言い方はしたくないですが、ベンチャー業界には一部、資金調達した会社を食い物にしようとしている業者がいます。
辛辣な言い方すると、大型の資金調達した後の起業家って一番食い物にしやすいのです。事実、資金調達した会社のリストを見ながら営業している会社は多々あります。
これまで、お金全然足りない中で節制してきたわけです。例えると、乾いた喉に、すきっ腹に、無茶苦茶おいしいビールが大量に流れ込むわけです。
すきっ腹にビールをがぶ飲みしますから、すぐに酔っぱらってしまいます。組織も拡大してハードシングスも到来します。
さらにお金をどうやって使ったらいいのか、についても知見がありません。
判断能力なくなってる人も多いので、容赦なく、業者はそういう社長に営業します。せっかく10億円調達しても平気でそういうところに1億近くもっていかれる会社もあります。
釘をさしておくと、資金調達するよりも、お金を適切に使うほうが本当は難しいのです。資金調達したら、そのお金は使うんだけど、結果的には増やさないといけないですから、そういう感覚をもって、慎重に進むべきです。
④西麻布系友人
最後、4つ目が西麻布系友人です。
分かりやすく説明しますと、友人付き合いには気をつけろ、ということです。
これは友人を疑え、というわけでは全くないです。友人はいいやつであればいいやつだし、それで付き合いを制限する必要はありません。
何をいっているか、というと、経営する期間が長くなればなるほど、周りで成功する友人が出てきます。そうやって、成功した友人は下手すると数十億円の資産をもっているわけです。そして、西麻布や六本木などの夜の街で、賑やかに日夜過ごす人も出てきます。
そういう既に成功した友人と張り合って、自分のプライベートの支出を増やさないように注意してください。
釘を刺しておきますが、あなたはまだ成功していません。なので、お金もそんなにないはずです。
成功した友人がエンジェル投資しているから、といって、あなたもやりたくなって、無理に未上場の自社株を売る機会を伺って、エンジェル投資する必要もありません。(成功していない中での自分の利確には気をつけてください。進める場合も、事情を丁寧に説明して、慎重に進めるべきです。この一瞬の気の緩みでビジョンを信じてくれている株主があなたに一気に冷めて、信用を失ってしまう可能性があります。)
仲が良いのであれば出世払いということで全部奢ってもらいましょう。張り合わないことです。
最近、スタートアップ、起業関連の記事が増えてきていることもあり、今日はそれに関連した内容を書きました。またニーズあれば続編書こうと思います。
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