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今年も10日が過ぎて、三日坊主になっていませんか

 令和2年も始まった。正月には、年賀状を確認して、1月2日に、書初めを行い、今年の目標を立てた人もいるだろう。極めて、昭和的な正月の過ごし方かもしれないが。そして、その目標が、もう三日坊主になっている方はいないだろうか。そして、その人は、「自分は根気がないのだろうか」とか、「なんて忘れっぽいのだろう」と思っているかもしれない。しかし、人間らしい自分を褒めてみてはどうだろうか。巷にあふれるだろうAIには、三日坊主などないのである。せめて、人間が三日坊主をしないと、このデジタル化時代に「三日坊主」が消えてしまうかっも知れない。

 とろろで、この三日坊主に対策はあるだろうか。おそらく、三日坊主と仲良く付き合うことで、解決しているのではないだろうか。三日坊主、つまり忘れやすい人は、メモを残す。または、根気がない場合には、継続できそうな目標に変えて行う。など、三日坊主を前提に、それでもその中でより良い方法を探して、解決している。つまり、三日坊主と上手に付き合いながら、最善の策を取るのが、三日坊主対策だろう。

少子高齢化対策って

 この記事に少子高齢化対策が登場する。実は、私は「少子高齢化対策」という言葉には違和感を覚える一人である。前述の三日坊主対策を例にすると、日本政府で議論されている少子高齢化対策は、三日坊主で考えれば、この世の中から、三日坊主を少なくする、というのが対策の中身だからである。少子高齢化対策というよりは、少子高齢化解消なのである。それを対策という言葉で説明していることにも少し無理がある。さらには、生物学的、また人の生き方的な、出産ということを、政治で解決するのも無理があるだろう。

 本質的には、三日坊主対策と同じように、少子高齢化の時代とうまく付き合い、そのなかでより良い解決策を出すことが、真の少子高齢化対策だと思う。少子高齢化は存在し、止められないのある。三日坊主と同様に。そして、少子高齢化とうまく付き合うことで、新しいビジネスや新しい国の在り方も考えられるのかもしれない。

 確かに少子高齢化と寄り添いながら社会の問題を解決することが難しいことは、三日坊主と異なりあることだろう。しかし、三日坊主を直したいとという人は、三日坊主を良くする人だったことも思い出してほしい。


#COMEMO #NIKKEI

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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問
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