今後正社員や雇用という仕組みは必要か?
こんにちは!リデザインワークの林です。
皆さんは、これからの、不確実性が高く、多様な生き方・働き方の時代に、正社員や雇用という仕組みは今後も必要だと思われますか?
また、今後必要となる仕組みはどのようなものなのでしょうか?
先日年間120店舗拡大している美容室の記事を読みました。従来の雇用という考え方から、業務委託に大きく舵を切ることで、人材が集まり、活躍し、業務委託者の中からフランチャイズのオーナーになる人がどんどん出て活躍と成長が広がっているという記事です。
雇用は本来、会社の成長を加速させるため、従業員が安定的に働くための仕組だと思いますが、むしろ雇用するより業務委託者のネットワークの方が、会社成長も、従業員も働きやすくなるという事例でした。
また、先日話題になりましたが、三井物産のような会社でも副業が認められました。正社員で雇用をされていても、一社だけにフルコミットするだけではなく、他の仕事にもコミットしていく人は確実に増えていくことになります。
過去のように、変化が比較的ゆっくりで、未来が見通しやすかった時代は、終身雇用や、年功序列などのシステムによって、雇用される側の安心感は高かったですし、雇用する側も時間をかけてゆっくり自社とマーケットに合った人材を育てることが出来ました。
従来の環境においては、素晴らしい仕組みであり、うまくいっていたんだと思います。
しかし、変化が激しくなってきたこともあり、企業サイドも、今必要な人材像と10年後必要な人材像は大きく変わる可能性があり、必要な人材の入れ替えや育成を行っていく必要性が高まっています。従業員サイドも、企業の業績が伸び続けるかわからない中で、賃金が上がらない問題や、役職を担えない、早期退職となる可能性も高まってきています。
・社員であろうと、今後は1社100%×定年までというモデルは限定的になる
・社員で働いたとしても、同じ会社で働き続ける約束は双方にない
この状況を踏まえても、正社員や雇用という意味は、従来通りの、「長期でその会社に全力でコミットし続ける」という意味を既に失いつつあるのではないかと思います。
その中で、会社も個人も、お互いが、一定の期間、共通の目的に向かって、お互いの約束を明確にして契約を交わしていく姿になっていくのではないか。むしろ、その方が健全なのではないかと思います。
しかし、心の中で気になることもあります。
何となく僕も過去ありましたし、今も無いわけではないですが、実際優秀な業務委託の人と一緒に仕事をしてみて、中途半端な社員よりも、会社へのコミットが高く、もう6年以上も一緒に働いていたり、初期の業務範囲にこだわらず柔軟に変えて発展的な役割を担っていってくれている人達も多く、僕の中での感覚は変わっています。トレンドとしては、今後上記の前提も無くなっていくのではないかと思っています。
また、正社員だから、雇用しているからという理由で、ある意味なれ合いになってしまっている組織もよく見かけます。細かい業務内容をすり合わせしなくても、何となくやってくれるだろう。評価もあまり理由など細かく聞かないで従ってね。などなどです。
業務委託だと、もう少し関係がフラットなので、お互いの納得度がないと長く続いていかない可能性もあるという緊張感も適度で良いのではないかなと思います。
業務を依頼する側も、本人のスキルが活かせる、面白い仕事を渡したり、仕事のレベルと報酬をしっかり話しあう必要がありますし、
業務委託側も、スキルを磨き続けたり、成果を出し続けるというプロとしての役割を担う必要があります。
このような双方の適度な緊張感は必要なのではないかと思います。
もちろん、正社員や雇用というメリットは、雇用法などで守られている、社会保険が整備されているなどもあるので、一概には議論できません。
今後正社員や雇用という仕組みが必要だとしたら、下記のような人達なのかなと思います。
ただ、これらも、正社員や雇用という形でしばらなくても、組織運営や業務委託契約書の設計次第でいくらでも実現したいことが実現できるかなと思いました。
そういう意味でも、業務委託契約書という名前が少し違和感があるかもしれないと思いました。双方が対等に、価値と約束でつながれるような名前がいいですね。例えば、業務提携契約書など。ネーミングセンスは自信無いですので、誰かアドバイスください笑。
今後は、業務提携人材をたくさん活用しながら、社員1人で、売上100億、社員10人で1,000億の会社や組織も出てくると本当に面白いなぁと思います。
日本の雇用の在り方がもっと柔軟でありつつ、安定的に価値が返せるあり方を模索していけると良いなと思います。
みなさまからの「スキ」がとっても嬉しいので、記事を読まれて「ふむ」と思ったらぜひポチっとしていただけると飛び跳ねて喜びます!