楽観視はできない
設備投資の上方修正がクローズアップされてますが、その要因は上方修正全体の四分の一程度であり、むしろ増えると翌四半期のGDPのマイナス要因となる民間在庫の押し上げで上方修正全体の半分程度が説明できます。
このため、今回は必ずしも良い上方修正要因ばかりではないといえます。
更に、今回の上方修正で名目成長率は何とかプラスに転じましたが、実質雇用者報酬は前期比マイナスですので、給与所得だけでみれば、家計の購買力は下がっていることになります。
そして、そもそもこの結果は昨年10-12月期のものであり、今年2月以降は相場環境も悪化し、内閣府の機械受注判断なども下方修正されたりしてますので、今回の上方修正で楽観視はできないでしょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL07HED_X00C18A3000000/