「マイナス金利、なかりせば・・・」という青写真

タイトルがセンセーショナルな割に内容はやや普通な印象です。事実として記述されているものについては特に違和感は覚えないものの、「マイナス金利なかりせばもっと利益はあった」という論点は慎重に見る必要があるでしょう。

 マイナス金利は間違いなく金融仲介機能にとって重石ではありますが、ユーロ圏は(日本と違って)デフレギャップが大きく、通貨安による実体経済の浮揚効果が大きい経済と想定されます。「マイナス金利なかりせばユーロ安もなかった」というのは事実でしょう(政策理事会の議事要旨でもこれを認めるような議論はありました)。

 また、現実問題としてECBの利上げは最短でも来年の秋ですから、この記事に書かれているような「青写真」はそのまま青写真のままお蔵入りする可能性も相応に高いと思われます。

http://jp.reuters.com/article/ecb-breakingviews-idJPKBN1AQ0DV

http://jp.reuters.com/article/ecb-breakingviews-idJPKBN1AQ0DV

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