働き方改革~現段階でのコロナウィルスの教訓①
今日現在、コロナウィルスはまだその感染が拡大途上です。それでもすでに、いくつかの教訓を学ぶことができそうです。
第一に、国際航海船舶に関するルールの見直しです。日本はダイヤモンド・プリンセス号の入港を認めましたが、ウエステルダムは拒否しました。この判断の違いは明確にわかりません。もともと義務ではない国際航行船舶への関与について、関わるかどうかを決定した後に、ダイヤモンド・プリンセス号は防疫法に理屈を求め、ウエステルダムは出入国管理及び難民認定法第5条第1項第14号によって拒否をしたと思われますが、法的には正しくとも、人道的見地などからは不服も出ます。今後は何かしらのルールを設けるべきことを示したと言えます。
第二に、企業行動です。テレワークや在宅勤務、という形式は理解されていたけれども、それをどれだけの企業がすぐに実行できるか、は別問題です。雇用者にとっての働き方改革、という側面のみで在宅勤務やサテライトオフィスなどを使っている限り、本気モードの仕事はなかなかスムーズにできない、というのが実態という会社は多いのではないでしょうか。テレワークで雇用者の自由度やワークライフバランスが改善されるはずで、効率化されるはずだった、のを考えると、きわめて皮肉な状況にあることがわかっただけでもよかったのかもしれません。
第三に、遠隔治療の実用化の迅速な実施、です。感染力の高いウィルスがどこにあるのか不明瞭なときに、病院で診てもらうのは、変な話ですが体力が要ります。ニュースでは高齢者がかかると重篤化しやすいと繰り返されており、そうなると高齢者は心配でも病院に係れないことになってしまいます。普段から遠隔治療が徹底していれば、ウィルスの感染は少なくとも気にせずに、かつ、一人ひとりの不安にも向き合える。技術力はあるのに、進んでいなかったのは、資金がないからだったかもしれませんが、今回それは整備しておくべきだと認識されたのではないでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?