猫にも小判は必要。 ~ 一言切り抜きfrom日経#209
このタイトルに切り抜いた一言は珍しく、日経からのものではない。が、日経を通じて見つけたものだ。
今日はそれについて書いていく。
日経新聞の最後の文化面。いつも面白く拝見しているが、その中で、ここ15年くらいで、一番最高だった回は、2020年9月21日の朝刊のものだったと思う。
これ。
ねこ新聞を立ち上げられた方の、奥さんが書かれたものである。日経会員じゃない方は読めないと思うので、少し、リアルの新聞の方から、切り抜きを投稿する。
いちいち、随所に、気が利いた「一言」が載っている。まず、
とか。
猫好きの作家さんたちに寄稿してもらう、その時の、旦那さんのセリフがこれで、
途中、旦那さんがご病気になられても、奥様が引き継いで続けられてきたそうだが、
っていう一言もあり、2000字くらいの文章全てに、香りというより、通底してウィットを感じて楽しく読ませてもらった。
最近、構えた事務所に本棚が完成し(これは凄いものなのでまたどこかで書く)、本棚の本を整理していたら、
なんと、その「ねこ新聞」が出てきた。この日経の朝刊で読むよりずっと前にどこかで買っていて、そのまま忘れていた。
これが現物。
そして、新聞の題字の下に、すでにまたウィットを発見する。
「富国強猫」ー 猫がゆっくりと眠りながら暮らせる国は心が富む国という
そうかもしんない。
そして、見つけたのが、この一言。
ノンフィクション作家、今野美沙子さんが寄稿された、猫についてのコラム。
要は、今野さんは猫を飼われていて、内猫、外猫(自分ち以外の猫)合わせると10匹くらいに毎日餌をあげられている。
楽しみなので、旦那さんにも許可を得て、そうされているが、これくらいになるとかなり食費がかさんでくるわけで、「猫にも小判は必要よね」というわけだ。
そんな中にも、いい話があり、五島列島出身の今野さんのお母さんは、よく人を招いたり、泊めたりと人の世話をされていた方らしく、
そのお母さん曰く、
「人の世話をするには、何がいくらかかるとか計算しないこと」
「人の世話ばするには太っ腹になること。」
なるほど。かっこいい。
今日から私の将来の夢の一つに、太っ腹、が加わりました。
そんな、日経の記事始まりから始まる、切り抜きあれこれをご紹介しました。