ボールはEUのコートに。
何を基準にそうした発言をしているのかは定かではありませんが、「十分な進展」を決めるボールは基本的にEU側(バルニエ交渉官)にあります。今週公表された英政府の離脱グランドデザインを欧州委員会が丸飲みする可能性は低く、むしろゼロ回答もあり得るでしょう。一部報道で見られた手切れ金支払い容認報道も英政府は否定しており、そもそも離脱交渉のテーブルにしっかりとつくことすらままならないように見受けられます。
為替面からは対ドルでの1.20は1つの目途と言われて久しいですが、恐らく今後は対ユーロが注目を集めるでしょう。パリティも視野に入れたポンド先安観が既に市場では浮上しており、BOEの「意図せざる利上げ」の実体経済への影響を不安視せざるを得ません。事実、シントラスピーチ後からここでもコメントさせて頂いていた通り、BOE利上げに乗ってポンドを買い進めた向きは殆ど返り討ちにあったはずです。今後、同様のことが繰り返される可能性は高いと読みます。
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-talks-idJPKCN1AX0Y4
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