悪い景気指標と良いGDPの乖離~GDPは一時的要因でかさ上げ~
今年4-6月期のGDPは、10連休の効果で、個人消費が増えたため、3期連続のプラス成長となりました。
「個人消費」は10連休の効果でレジャーの支出が増えた以外にも、自動車や家電の購入が増加しました。
また、企業の「設備投資」も建設業や製造業の分野で投資が活発に行われたためプラスとなりました。
ただ、これらはいずれも一時的効果であることには注意が必要です。
家電や自動車購入の増加は、消費増税前の駆け込み効果が一部含まれていると思います。
また、設備投資についても、恐らく建設投資関連は五輪特需が結構含まれていると思います。
10連休は終わってしまいましたし、10-12月期以降は消費増税駆け込みの反動が避けられないでしょう。
また、五輪建設特需も恐らく今夏あたりがピークだと思います。
こうした背景により、堅調な経済成長率と悪化を続けている日銀短観等のマインド調査との乖離が生じているものと思われます。