「仕事はできるが嫌な人」の賞味期限
FT翻訳記事のタイトルそのままを、本記事のタイトルに拝借しました。どこが惹かれたかといえば「賞味期限」という言葉です。「仕事はできるが嫌な人」はもう頻繁に話題になりますよね。でも、そういう人の賞味期限に踏み込んだのはエライと思いました。
ご丁寧にも「嫌な人」をちゃんと定義づけてくれています。
心の狭い人のことを「嫌な人」と言っているのです。すごくマニアックなことをやっている面白い人でも、その人が心の狭いとなると・・・そういう人を好きな人がいるのだろうか?とも思います。
ちょっと笑っちゃうけど、いますねえ、こういう人。「イーロン・マスク氏のようなタイプだと思っている人たち」といじわるに書いています。「・・・のようなタイプだと思っている」と勘違いだと指摘しているわけですね。
誰でも、「ああ、あいつのことだ!」って思い出す人、一人や二人はいるのじゃないでしょうか。ぼくも、こういう人に振り回されたり、悔しい思いをさせられたことがあるので、どんどん、こういう記事書いてくれ!と、Anjli Ravalさんに言いたいくらいです。だって、こういう人は、早晩、挫折すると予言してくれているのですから。
これ、有料記事だから、なるべく、引用を増やしておきます。
そうだ!そうだ!って勢いづきます。「あいつの、あの点だ!」と具体的なシーンを想起しながら、自分の内にある批判の気持ちが強くなっていくのを感じます。でも、あれっ、自分はどうなんだ?って、自省の念がちょっこりと顔を出してこないでもない。
要は組織の要に近づいてくると、嫌な人もだんだんと足元が危うくなっていくというわけです。他人に好きになってもらうためには、ある意味、面倒なことをいろいろ丁寧にやらないといけないのです。
ただ、心が狭くても、専門領域の力量がより問われるところでは、出世できないこともない。でも、一般的には、それじゃあやっていけないよ、と極めて当たり前のことを書いています。良かったですねぇ、みなさん 笑。
それにしても、この記事、誰にむけて書いているのだろう。読者の多くは心が広く、数少ない狭い心の人にストレスフルな生活を強いられているので、心が広い人にエールを送っているのでしょうかね。
ああ、やっぱり。嫌なやつらは「きっと相応の報いを受けるはず」ということで、それが「賞味期限後」なんですね。嫌なやつがのうのうと生きている、のさばれるほどに世の中は甘くない!と言っているわけです。
この記事を書いているAnjli Ravalさんご自身、「おい、そこの嫌なやつ、賞味期限を意識しろ!」と、けっこう、辛い思いをされているのだろうなあと想像すると、ご愁傷様と申し上げたくもなります。
冒頭の写真©Ken Anzai