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「就活」が終わるとすぐ「ハイカツ」?

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

先日は就活にまつわる「謎マナー」のお話をしました。

最近では就活が終わったあとは、すぐに「ハイカツ」をする学生が増えているそうです。でも、ハイカツってなに??

「ハイカツ」とは、希望する配属先に入るための活動とのこと。メンバーシップ型雇用である総合職が多い日本企業では、入社式の際にはじめて配属先が発表されます。もちろん社会人経験のない学生の目からみた部署の業務で判断するより、選考を通じて見極めたポテンシャルを加味した適性で配属したほうが会社として得られる最適解には近いのでしょう。

とはいえ、学生側も真剣に企業研究をしながら、業務についても知識をつけて入社の日を迎えています。やりたい仕事につけるほうが良いでしょう。

新卒で配属部署が決まる際、人によって「当たり」や「外れ」があることを皮肉る「配属ガチャ」という言葉もある。就職みらい研究所の調査によると、学生の5割が配属先に不安を感じている。銀行に内定した女子学生(21)は行きたくない部署を避けるため、職務を絞ったエリア職に限定して就活をしたという。

パーソルホールディングス新卒採用統括責任者の佐藤裕さんは「企業が学生に寄り添う時代になった。希望を主張しやすくなったことでハイカツが当たり前になってきた」と分析する。

一方で「最初の3年はどんな業務でも与えられた仕事を全力で取り組むべきだ」という声もよく聞きます。それにより自身でも気づかなかった業務に興味やモチベーションをもったりすることもあるのも事実です。私自身も新卒入社時にその経験があります。エンジニア職に応募して入社したものの、入社式のときに発表されたのは営業職。相当びっくりして「えええっ!」となったことをよく覚えています。実際の業務はというと、お客様の業務課題を解決する技術的ソリューションを提案することでした。いわば、エンジニアの上流工程に近いコンサルタント業務だったので、非常にやりがいがあり楽しさもありました(結局1年経たずに退職してしまいましたが、、、)。

新卒入社の30%が3年以内に退職する現状を鑑みると、現在の新卒採用の制度疲労は間違いないと思います。「希望の職につきたい」という学生の声は、欧米型の職種を限定して採用する「ジョブ型」への支持の声でしょう。人材不足で売り手市場と呼ばれる中で、企業側もこれらの声に応えるときがきたのかもしれません。通年採用、インターンの拡大もこの流れをサポートしています。

来年からは、企業が採用を含めた人材マネジメントを抜本的に見直す動きが本格化することでしょう。

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タイトル画像提供:CORA / PIXTA(ピクスタ)

#COMEMO #NIKKEI

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