これからの時代に求められる結果の質が高い「コミュニティ型組織」とは?
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これからの時代に求められる結果の質が高い「コミュニティ型組織」とは?

近年、組織づくりにおいても「コミュニティ」を意識し、コミュニティ型組織をつくることを考える企業が出てきております。こちらの記事にも書かれていますが、セールスフォース社でも多様なコミュニティを反映した職場づくりに取り組んでいると言います。今後セールスフォース社のようにコミュニティを意識した組織づくりをする企業は増えていくでしょう。

今回はビジネスを成長させるコミュニティ型組織について考えていきたいと思います。

チームとコミュニティ

企業の組織づくりにおいて「チーム」を意識することは多くあると思いますが、「コミュニティ」を意識するってどういうこと?と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
チームとコミュニティの違いについて、ソニックガーデン 倉貫さんが記事の中でとても分かりやすくその違いについて説明してくださっています。

チーム
・ミッションから始まる
・目標・ゴールのために集まる
・終りと解散がある
・活動(doの価値)
・メンバーは役割を果たす
・事業と貢献が価値
・提供の目線は外向き(社会や顧客)
・よりスキルを重視した採用
・即戦力で働ける人材が好ましい
・チームの段階を進めることが大事
・戦争や冒険に似ている

コミュニティ
・ビジョンから始まる
・価値観・理念に共感して集まる
・続くことが前提である
・状態(beの価値)
・メンバーは居るだけで良い
・安心と安全が価値
・提供の目線は内向き(中の人)
・より人間性を重視した採用
・将来のための人材が好ましい
・定期的なイベントの開催が大事
・国や街の統治に似ている

(ソニックガーデン代表 倉貫義人のサイト「SocialChange」より)

ミッションから始まり、目的達成のために集まるのが「チーム」。ビジョンから始まり、ビジョンに共感して集まるのが「コミュニティ」となります。

ミッションとビジョン

コミュニティのビジョンに関して、拙著「コミュニティづくりの教科書」でも書かせていただいておりますが、ビジョン(旗印)に共感した参加者一人ひとりが能動的に動き、それぞれが目的を持ってつくる「場」がコミュニティであると考えています。

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ここでいうコミュニティのビジョンとはコミュニティの方向性であり「実現したい状態を端的な言葉で表現したもの」を示しております。自分たちがどうありたいかを突き詰めて考え、表現したものがビジョンです。ビジョンが不明確だと短期的な目標に目が行きがちとなり、中長期で実現したい状態になるための活動が後回しにされがちになります。そういう状態に陥ってしまうと短期での目標(売り上げなど)が達成しない時点でコミュニティの活動を停止してしまうケースも出てしまいます。

一方、チームにおけるミッションとは、チームがやるべき使命であり、短期的に成し遂げるべきことと考えられます。このミッションとビジョンの意味合いをしっかりと把握し動いていかないとゴールにたどり着くことは非常に困難になってしまうのです。

ソニックガーデンの倉貫さんはミッションとビジョンの違いに関して、下記のように説明しています。

ファンタジーゲームで例えてみれば、「魔王を倒すこと」これはミッションになる。「平和に暮らすこと」これはビジョンだ。ミッションは為すべき行動がクリアだが、ビジョンの方には行動が伴うわけではない。

コミュニティ型組織とコミュニティ思考

それでは、コミュニティ型組織とはどういうものなのでしょうか。まず会社を「チーム」ではなく「コミュニティ」として捉えるところから始まります。
「コミュニティ」型組織なので、ビジョンから始まるわけですが、良いビジョンがある企業には、良いメンバー、良い顧客が集まってきます。良いメンバーが集まる企業は、事業の質も高いものになるでしょう。このようにコミュニティ型組織は好循環サイクルを生み出していくのです。

こうした好循環サイクルを生むコミュニティ型組織を実現していく上で、大事な考え方があります。それが「コミュニティ思考」です。

コミュニティ思考はコミュニティ活動において大事な考え方なのですが、3つの要素で構成されています。
1. ビジョンを行動基準にする
2. 仲間とフラット(対等)に接する
3. 仲間のために能動的に動く


コミュニティづくりにおいてベースになる考え方なのですが、この考えは組織においても当てはまるのです。ビジョンがベースになるのは前述の通りですが、対等な関係は自由な発想、コミュニケーションを生み出し、ビジネスの推進力、イノベーションの源泉となります。そして、良いアイデアを持つメンバーが能動的に動くことで、質の高い結果を生み出すのです。

こうしたコミュニティ思考を持ったメンバーがビジョンをベースにしたコミュニティ的に動いていくことで、好循環サイクルが加速しビジネス活動の質、結果の質が高いコミュニティ型組織になっていくのです。

チームからコミュニティへの変化

これまでのミッションをベースに「チーム」として動いていく組織から、ビジョンをベースに「コミュニティ」として動いていく組織への変化は経営陣、メンバーのコミットが必要となる簡単では取り組みです。しかし、ビジネスを成長させ、やり遂げたいことを実現するためには必要となる変化なのです。

まずは自分たちが中長期で成し遂げたいことは何であるのかをしっかりと考え言語化しましょう。そしてメンバーに共有するのです。そして縦型の関係性が強い組織であれば、フラットな関係をどう作るのかを経営陣がまず考える必要があります。いきなり大きく変化することはありません。しかしコミットしなければ変化は生まれないのです。まずは変化に対し向き合いコミットするところから始めていきましょう。


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運営に関わるコミュニティ:イベントサロン、コミュコレ!、Founders Night Marunouchi、コミュつく!など。 著書に「ファンを育み事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書」 https://www.amazon.co.jp/dp/4478110549/