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必ずしも悪い側面だけではない人手不足倒産

マクロ的に見れば、全体の倒産件数も失業者も増えているわけではありませんので、人手不足倒産が増えていること自体は大きな問題ではないでしょう。

基本的に人手不足による倒産増は、企業の新陳代謝が進むという意味で、マクロ的には悪い話ではないです。

そもそも景気悪ければ人手不足になりませんからね。

不況型倒産が増えてたらまずいですが、人手不足倒産が増えているということは、マクロ的にみれば倒産の質が良くなっているとの見方もできます。

ただ、今後の景気次第では、消費増税や五輪建設特需の反動、円高などにより、今年度後半以降あたりから不況型倒産が増える可能性もあると思います。

問題は、人手不足と言われている割に賃金が上がらないことでしょう。

この背景には、労働市場が流動化していないことや、デフレのなかで出世してきた経営者の多くが、デフレ脳から脱却できていないことも一理あるでしょう。

ただ、民間の需給だけで賃金が決まるわけではない介護スタッフ不足による倒産は、公的なてこ入れの必要性を示しているといえるでしょう。

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