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2019年度の中国TikTokを振り返ります。フォロワー激増アカウントを紹介

2019年の中国版TikTok「抖音」の振り返りまとめが中国ネット民の間でたくさん議論されてますので紹介しましょう。日本のTikTok流行の未来を予想出来るかもしれません。

■2019年の抖音の成長

データは「抖音2019年度告(中国版TikTokの2019 Annual Report)」からとってます。ユーザーがどのくらい、デモグラが...みたいな内容は退屈なので割愛、だれかまとめてくれた人のを見てください。ここではちょっとマニアックな内容を書きましょう。

2019年にはたくさんのスターが誕生しました。合計72のアカウントが1000万人以上のファンを獲得し、中でも最高上昇は4785万を獲得した「人民日报」、そして個人として最も伸びたのは「李佳琦」で3511万人増加でした。

(李佳琦については前にnoteで紹介しましたね、中国ウォッチャーならMust knowのKOLです↓)

クラシックなメディアである人民日報がいち早くTikTokを始めてここまでファン数を増やしたのも面白い。日本のメディアはTikTok配信してるのかな?

■ランキングで見る人気アカウント

TikTokを運営するByteDanceのニュースアプリ「头条」の記事で、アカウント写真付きでファン数のランキングを紹介してくれてました、拝借↓

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やはりメディアがたくさんランクインしていて、政府もショート動画を活用したい意向があるのでしょう。また、感度の高い芸能人や他プラットフォームで人気のスターもランクインしていて、みんなTikTokにもいち早く参入してファンを獲得してることがわかります。

個人的に注目なのは5位の「一条小团团OvO」、彼女はゲーム実況で人気のスター。TikTokの動画もユニークで面白いのですが、TikTokでみんなが使える音楽をたくさん作ってます。

↑聞いたことありますよね? これをみんなが自分の動画投稿の音楽に使って、そこからまた人気になるというのを上手く活用してると思います。

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ちなみにこれが流行した音楽のTop10、TikTokで流行った音楽から社会で流行するのが生まれるってケースも出てきました。2位の「你的答案」とか週末に友達がカラオケで熱唱してました笑

■その他成長したアカウントを紹介

2019年はファンを1,000万人以上増やした新規アカウントが8つもあったとのこと。気になったのをいくつか紹介。

・李ing

中国の人気俳優「李现」のアカウント。めちゃイケメンです、ムキムキです、反則です。でも彼より人気の俳優はいっぱいいるのですが、彼がTikTokで人気になりました。

2019年8月、映画とテレビドラマ「亲爱的热爱的」で人気爆発。この内容をTikTokでアップしたところ40時間でファン500万人急増という伝説を作りました。

・新闻联

中国の国営ニューステレビ番組のTikTokアカウント。41年以上続く老舗番組で、もはやAIが喋ってるんじゃないか?くらいつまらない...ではなくきっちり放送してる人たちがオフショット的なシーンをTikTokに上げたところ大人気となりました。

↑放送のオフトークをアップしたりでいつものかたい感じとのギャップに萌えます、一年で2243万もファンが増加しました。

・虎哥说车

上昇率3位にランクされているのは、「虎兄さんが車を語る」という乗り物紹介アカウントで2193万台増加しました。これならみんなも真似できる!?

リズミカルな解説のビデオがショート動画にいい感じでマッチ。まるでコマーシャルのような動画は男性ファンに愛されました。男性視聴者がなんと91%を占め、18〜32歳の年齢層が73%を占めたとのこと。

芸能人や個人が人気になったケースももちろん参考になるし面白いのですが、オールドメディアの新聞やニュース番組のtiktokの活用は非常に注目すべきだと思います。中国も日本も若者の新聞離れやテレビ離れが進んでます。こんな世の中だからこそ、古株が若者の流行を理解し、共感できるコンテンツを発信できるかは非常に大きい課題だと思います。中国は成功してます、日本も頑張ろう!

※今年もちょっとマニアな中国情報を届けます、ぜひフォローしてご期待ください。Twitterでも情報発信してますのでこちらもぜひ見てください。

(参考資料)


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