新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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今こそ規制を見直そう。オンライン診療を当たり前に。

医療の分野で長年進まなかった「オンライン診療」。いま、安倍総理からの特命の指示もあり、新型コロナウイルスの院内感染を防ぐための特例的な対応について、規制改革推進会議で議論を急いでいます。でも、この分野の規制官庁である厚生労働省からの回答はかなり慎重なものだったと報じられています。

(*午前中にこの原稿を書いていまアップしようとしたら、「新型コロナで初診オンライン容認 厚労省、当面の間の時限的な措置」との報道。まずは一歩前進なのでしょうか、嬉しいです。一刻も早く導入されるよう期待したいと思いますし、時限的な措置ということに拘らず、便利だったら恒久的にすべきだと働きかけていきたいと思います。)

お医者さんからすれば、初めて診る患者さんがネット越しでよく様子がわからず、後で重症化したと訴えられたりしても困るでしょうし、見抜けなかったことで自分を責めたりすることにもなるのかもしれません。私たちには見えないデメリットがあるのかもしれませんが、この危機的状況を踏まえて、オンライン診療の持つメリットとデメリットを比較衡量していただきたいと思います。

初診は対面診療が原則という線は保持したいという議論が厚労省側からあったようですが、患者からすれば、初診の時こそ「今病院に行くべきかどうか」を相談したいものです。患者や家族の負担軽減、通院時の周囲への感染リスク低減、医療関係者への感染リスク低減などメリットは数多くあるでしょう。
オンライン診療・電話診療だと、手間は同じなのに診療報酬が安い(例えば、電話による再診→薬剤郵送だと、多くの管理料などが取れないそうで、医療機関の経営にはメリットないそうです)というのが医師会等の反対の理由の一つにあるなら、厚生労働省が至急ルールを改正して、オンライン診療に加算をつけてあげればよい話です(悪用対策は後からでも講じられますし)。規制行政の関係者には、その規制で何を守ろうとしているのかをよくよく考えていただきたいと思います。

教育の分野も同様です。今は命を守ることが優先なので休校措置がとられていますが、コロナとの闘いは長引くことが予想され、オンライン教育なども実施していかねば、子どもたちの学びが停滞してしまいます。対面の指導や机間指導(きかんしどうと読むそうです。生徒たちが話し合っているタイミング等で、先生が机の間を歩き回って指導したり支援したりすることを文部科学省は推奨?原則?としているそうで・・)の価値もわかりますが、オンライン教育にはオンライン教育のメリットもあります。

本当は、平常時にこそ「その規制は本当に必要か?」を議論しておくべきなのだと思います。
非常時には、根っこの法体制から見直している余裕はなく、どうしてもパッチワーク的対応になってしまいます。余裕が無いとどうなるか。超法規的措置に期待するということにならざるを得ません。そうなると、政策遂行者にあまりに多くを委ねることになってしまうわけです。せっかくの技術を活かす規制に変えられていなかったのは「平和ボケ」していた証左かもしれませんが、平常時には、いま危機に瀕した私たちが小さいと思えるデメリットが大きく見えるもの。これを機に改めて議論を進めましょう!

このコロナウイルスとの闘いを機に、日本がより効率の良い、危機に強い、バランスの取れた社会になっているように。今こそ規制の見直しが進むように。私も規制改革推進会議の末席に身を置く立場として頑張りたいと思っています。

最後に、オンライン診療の活性化に取り組む方から、ありがたい情報を頂きました。
慢性疾患を持つ方の中には「いま病院に行くのは怖い」という方も多いと思います。そうした方たちにメリットのある情報ですので、ぜひ参考にしてください。

現在、生活習慣病やその他の慢性疾患を持ち通院されていた方が、病院でのコロナ感染を恐れて通院・継続治療を中断してしまうという状況が問題となっています。コロナウイルス感染は最も避けなければいけませんが、基礎疾患の継続治療も、当然ながら大変重要です。
現在の状況が長期化する可能性を考慮し、基礎疾患で通院が必要な方は、できる限り「オンライン診療」を活用することにより、医療機関への受診を避けながら治療を継続してほしい、と仰っています。

初回のみ受診が必要ですが、2回目以降は基本的にオンライン診療を利用できるため、医療機関へ行く必要がありません。
全国でオンライン診療が受けられる医療機関リストのリンクはこちら。

なお、代表的なオンライン診療アプリに株式会社メドレーの「CLINICS」がありますが、こちらのアプリからもオンライン診療対応医療機関を探し、2回目以降の診察でオンライン診療を受けることが可能です。
iOS: https://apps.apple.com/jp/app/clinics-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9/id1106261604
Andorid:
https://play.google.com/store/apps/details?id=life.medley.clinics&hl=en_US

もう一つ最後に。「感染症拡大防止活動基金」が立ち上がっています。
医療現場はもちろん、マスク製造からメンタルケアなど、コロナ関連で様々な取り組みに対して助成を行うそうです。
「政府が補助すべき。そのうちするでしょう。」ではなく、こうした取り組みに寄付してみると、自分も気持ちが楽になるかもしれません。よろしければぜひ。
https://readyfor.jp/projects/covid19-relief-fund

#COMEMO #NIKKEI

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温暖化・エネルギー政策の研究をしています。現実的な移行とサステナブルな未来を考えています。 国際環境経済研究所理事・主席研究員/筑波大学・関西大学客員教授/U3InnovationsLLC共同創業者・代表取締役。

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コメント (1)
オンライン診療は、これから先の医療費負担の限界、過疎地域の医療問題、三分診療しかできない現状、いろんなことの解決手段になると思います。
ここにデータを正確に取れる手段も必要になります。今回のオンライン診療化にスマホデータの活用という話がありましたが、さらに進んで海外のようにウエアラブルの活用もしていけたらいいですね。
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