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KDDIの通信障害から、利用者が学んだこと

通信障害は、再発する

 さて、KDDIの通信障害、被害にあわれた方も実に多かったし、期間も長いことから、問題だと思っている方も多いでしょう。確かに、このような通信障害は、起きないに越したことはない。

しかし、私もエンジニアの世界にいたことがあるので、少し擁護するようなことを話すが、人が行う以上、ミスは必ず起こるのです。事実、他のキャリアでも通信障害は起きています。

 むしろ、私たちは今回の通信障害から、「何か」を学び、今後に生かすことが重要なのでしょう。少しこのような「障害」の私たち個人の対策を考えてみましょう。

次回のために準備すること

短期のsimの利用

 皆さんのお使いの携帯は、simロックが解除されている可能性が高いです。

つまり、KDDIのsimが入っている携帯でも、他の会社のsimが入るのです。このsimの中には、最初から短期契約のsimも用意されており、KDDIが使えない時期だけ、他社のsimを使って通話も通信も行うことは可能なのです。

 そして、通信障害が解消されたら、通常のsimに差し替える。このようなことが可能なのですが、今回の障害では、あまりそのような方法について広く報道や告知されることはなかったようです。

自宅のwifiを使った通話

 今回の障害で大きな問題になったのは、家に固定電話がない世帯の救済方法だったかもしれません。しかし、多くの家には、テレワークの普及でwifiとPCまたは、通話できない通信障害の携帯電話があるケースは多かったのではないでしょうか?
 wifiを使って、LINE通話や、Messengerの利用、またはVideo会議の機能を使えば、実は通話の代替ができるケースもあったのではないでしょうか?
 普段から、携帯が不通になった時に代替策を、より多く考えておくことが必要だったのかもしれません。

本当は、経済安全保障事案だったのでは

 さて、とはいえ、今回の通信障害は、影響範囲も期間も広かった印象です。そして、これは、経済にも大きな影響を与えたのではないでしょうか?いまや、デジタルなしでも「経済活動」はないでしょう。そのように考えると国家的な対応があっても良かったのはないでしょうか?
 無料のwifiスポットを公開するとか、一時的に重要な役割の方には代替の携帯電話を貸すなど。
 今回の補償問題も重要ですが、次回起きた時の対策を、国で考えないといけないのではないでしょうか?今回は人為ミスだといわれていますが、もし通信障害を、敵意で行われた場合、今の日本は無策なことが、バレています。

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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問
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