2040年国内で1100万人の深刻な労働力不足から考える人財活躍
こんにちは。リデザインワークの林です。
2040年には国内で、1100万人の労働力が不足する見通しであるとリクルートワークス研究所が今年3月に発表しました。
また、世界に目を向けても、人類は今世紀中に減り始め、もう増えることはない――と人口学者は予測しています。人口爆発を前提に成長してきた現代文明は転換期にあります。
具体的にどのような未来がやってくるのか、Works Reportの内容を一部紹介します。
これまで普通に享受してきたサービスや生活水準が、大きく後退することになるエリアが広がっていきます。AIやロボットが人の仕事を奪うという考え方もありますが、人の仕事が奪われるよりも先に、人がいなくなってしまい、人手が不足する未来がきます。
AIやロボットがさらに早く人の仕事を代替できるようになる未来を作らないといけないですね。
Works Reportの中でも4つの解決策が提言されています。
1.徹底的な機械化・自動化
2.ワーキッシュアクトという 選択肢
3.シニアの小さな活動
4.待ったなしのムダ改革
2は聞きなれない言葉だと思うので少し補足させてください。
ワーキッシュアクトとは、Workish act : 何か社会に対して提供しているかもしれない、本業の仕事以外の活動で、誰かの困りごとの役に立つ活動のことです。
具体的な紹介事例として下記のようなものがあります。
僕で言えば、小学校のPTA活動、地域清掃活動への参加などが該当するかなと思います。ちょっとした活動でも誰かの役に立つ活動を、一人一人が意識することで支え合っていこうという考え方です。
ますます個人が多様な役割を担う人財活躍へ
個人の生き方や働き方の視点で見ても、ますます多様な役割を担う時代になっていきます。AIやロボットの活用、無駄を省いた仕事の仕方をすることで、これまでと同じ仕事を担うのにかかっていた時間を削減し、そこで生み出せた時間で、本業だけでなく、副業やボランティアや地域活動にも積極的に関わっていくことがますます必要な時代になっていきます。
雇用は守るのではなく、流動化し、シェアする人財活躍へ
これまでの企業の役割であり、社会的な責任として、従業員の雇用は守る。そのために、仕事を創ったり、役職を作ったりしてきました。しかし、これからは、あらゆる地域であらゆる産業で労働力が深刻に不足していきます。
無理に仕事を創ったり、雇用を守ったりする必要はなく、むしろ、必要な産業や領域にどんどん人が流動的に移っていくことを促進していかないといけないと思います。
当社で副業を認めるのか?などという悠長な議論をしている余裕はなく、地域活動や、副業も含めてワーキッシュアクトを促していく必要があります。
一人一人がこれから必要なスキルをリスキリング、アップスキリングしながら、複数の役割をこなし、持続可能な社会の在り方を模索していく時代になっていきます。
一見大変そうに見えますが、昔はそうやって、どの地域でも支え合ってきたわけですし、多様なコミュニティや役割を持つことが生活満足度やつながり実感を高めるというデータもWorks Reportの中でも紹介されています。
深刻な労働力不足の中で、人財は一つの企業で仕事をするだけでなく、ワーキッシュアクトで多様な活動を通じて、誰かのためになる活動を担いつつ、雇用の流動化の中で、より生産性高く、価値のある産業でシェアを広げ、価値発揮していく時代を創っていく必要があります。
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