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“あえて結婚しない”男子=『AK男子』は住まないリアル未婚の生息地

4月より、テレビ朝日にて「東京独身男子」というドラマが放送されます。高橋一生、斎藤工、滝藤賢一らが演じる3人の独身アラフォーが巻き起こす
愛すべき男たちの結婚をめぐるラブコメディです。

脚本は「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」の金子ありささんです。

アラフォーの独身男性…といっても、「結婚したくてもできない男」ではありません。没頭できる仕事と趣味、そして高い家事能力まで持ち、友達とも充実した日々を過ごしているため、特に結婚の必要性を感じないという、まさに私の定義による「ソロ男」そのものの男たちのお話です。

番組では、“あえて結婚しない”男子=『AK男子』と名付けているそうです。

とはいえ、ドラマですから、3人の『AK男子』ともに裕福な人たちという設定です。高橋一生さんはメガバンク勤務、斎藤工さんは歯科医、滝藤賢一さんは弁護士。「お金がなくて結婚できない」という現実世界の独身男とは違います。ちなみに、どうでもいい情報ですが、現実世界では、銀行員・歯科医・弁護士の生涯未婚率は低いです。結婚している人が多い。

とはいえ、虚構ですから仕方がありません。当然、登場人物の住居も港区や目黒区などの高級タワマンに住んでいるという設定なんでしょう。


では、現実の40代未婚男性は一体どこに住んでいるんでしょうか?

2015年国勢調査より、東京23区の未婚の一人暮らし男女の人口比で算出してみました。

ご覧の通り、40代未婚一人暮らし男性は、圧倒的に「江戸川区」「足立区」「葛飾区」の下町3区に集中しています。港区や目黒区などには住めていないのです。

逆に、40代一人暮らし女子の方が、「目黒区」「中央区」「港区」に多く住んでいます。

※絶対数ではなく、あくまで区単位の男女人口比です。


40代だけが特殊なんでしょうか?

いいえ、各年代ともきれいにこの3区が独占しています。65歳以下の年代すべてで1位を独占している「江戸川区」は、家族も多いイメージもありますが、独身男たちが暮らす聖地でもあったのです。

要因は、単身の未婚男性の収入と家賃との関係です。現実は、ドラマのようにはなかなかいきません。

余談ですが、このデータは、日本テレビ「月曜から夜ふかし」でも採用されて、番組化されました。


未婚男女の住むエリアが、都内でこれほど乖離しているのですから、それは出会いの機会もないというものです。


23区での男女人口差分についての詳細はこちらの記事でも紹介しています。


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