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機会損失は知らぬ間に起きるから要注意

今日は機会損失をテーマに書いていきます。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

これはリクルートの創業者、江添さんの言葉として有名です。

個人の仕事やキャリアにおいて使われることが多い言葉ですが、組織、戦略においても名言だと思っています。

どういうことか?

マーケティングの世界では市場機会という言葉が使われます。

市場機会とは、市場において、他社にない自社の長所、または強みを発揮する場所。

マーケティングの仕事をしていれば、SWOT分析で機会という要素と触れることはあると思います。

皆さん、普段仕事の中で市場機会をどれくらい意識されていますか?

自分は市場機会を最大化できるよう仕事をしています…!という方は少ないと思います。

機会損失は意識しにくい

機会損失という漠然とした言葉について考えさせてくれる素晴らしい本と出会いました。

表紙にもある通り、機会損失=見えないリスクなのです。

当たり前ですが、起きたこと以外に起きないことは無数にあるわけで、普通はそこまで考えない。そこに「盲点 」が生まれます。
中略
本当に重要なことは、目に見えないことが多いのです。特に、「何かをやること 」のコストとリターンはよく見えますが、それによって見えなくなること、つまり、「やらなかったこと 」や「できなくなったこと 」がより重要であったりするのです。これが機会損失です。

機会損失って見えにくいので意識できていないだけで、いつの間にか失っていることが多いことに気づかされます。

損失は数字で見えるけど機会は見えにくいわけですね。

戦略議論とは機会損失の最小化が目的

戦略とは、組織の資源を最大限活用して、市場にある機会をつかむことだと捉えています。

無駄な戦略議論は、機会と関係なく手段の話が主になっています。

ビジョンを掲げる
データ分析する
フレームワーク使って戦略考える
など

これらの仕事は、市場機会をつくり出す=機会損失の最小化に繋がっていることが大切。

それなのに、機会をつくり出さない自己満足なアウトプットが出てくることが多いなと感じています。

マーケター の仕事は組織を市場機会に向かわせること

マーケターの仕事は、組織を市場機会と向き合わせることにあると考えると良さそうです。

①市場機会を特定する
②組織の仕事を市場機会に向かわせる
③機会損失を抑えて組織を調整する

機会を生まない仕事が増える=組織の成長が止まります。

見えにくい機会損失を察知して、戦略を言語化して、意思決定を促すことがマーケターの役割だと思うのです。

マーケターの仕事
・広告は顧客と出会う機会をつくり出すこと
・仕入れと供給体制を整えて機会損失が生まれない状態をつくること
・適切な競合と戦い、販売機会を最大化すること

つまり、顧客に届ける価値を最大化して、儲けるタイミングを逃さないことがマーケター の仕事。

市場機会がないところにビジネスの発展はありません。

考えているその戦略は機会を創り出すのか?

市場は常に変化しているので、機会損失は知らぬ間に起きます。
なので、この問いとは、常に向き合い続けたいところです。

戦略と言っているだけで、分析や綺麗事を掲げて終わっていないか…

本日の日報は以上です。

※以下は日記

今日、マーケティングタウン感謝祭に参加してきたのですが、このボードゲームは市場機会との向き合い方を学ぶことができる素晴らしい仕組みになっています。

一緒のテーブルだった三島さんが、素晴らしい感想ツイートしていたので引用します。