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日銀が追加利上げと量的引き締めを決定、政策金利を0.25%に 家計への影響は?

日銀は31日の金融政策決定会合で追加利上げを決めました。0〜0.1%としていた政策金利(無担保コール翌日物レート)を0.25%に引き上げ、8月1日から適用します。国債買い入れを減額する量的引き締めの具体策も決めて、日本経済は「金利ある世界」へさらに一歩踏み込むことになります。


日銀の利上げ 家計への影響は?住宅ローン変動金利にどう影響する?

家計への影響で最も気になるのは住宅ローン金利の動向でしょう。変動型の住宅ローン金利と連動する短期プライムレート(短期貸し出しの基準金利)を久しぶりに引き上げる金融機関が出てくる可能性も高いからです。

借りている住宅ローンの変動金利が上昇するまでタイムラグがある?

既に変動金利での住宅ローンを借りている人にとっての金利見直しは、4月と10月の半年ごとで、実際の返済への適用も金融機関によっては、7月と翌年1月にするケースなどもあります。今回の日銀利上げを受け、適用金利が上がるまでには半年ほど猶予があります。

とはいえ、追加で利上げが決まる可能性もあるためにその準備はしておきたいものです。これから住宅ローンを組む方はめいいっぱい変動金利で借り入れるのではなく、家計に余裕を持たせながら無理のない返済額に留めたいものです。すぐに繰上げ返済をしなければならないレベルではありませんが、いつでもできるように金融資産を増やす努力もした方がよさそうです。

利上げのメリットも 預金金利 輸入物価上昇の緩和

反対に預金金利が上昇する可能性もあるために利上げは家計にとってデメリットばかりではありません。為替レートも円高に振れており、輸入物価が抑えられたり、光熱費やガソリン代なども抑えられる可能性もあります。

株式投資への影響は?

NISAで株式投資をしている人も多いでしょう。日銀の利上げは株式投資にデメリットになるのではないかと心配な方もいるかもしれません。

消費や弱い・実質賃金もまだマイナスな中、国内投資家の多くは利上げを見込んでいなかったようです。今回の利上げは国内投資家の多くにとってはサプライズですが、今年いつか利上げはあると見られていたわけなので時期の問題だったと言えそうです。

NISAをしている方はインデックスの積み立てなどを継続させ、ニュースによって一喜一憂しないことが大切です。損失を出したらNISAではメリットはないために、個別株の一括買ではなく、気長に長期投資を継続させたいですね。

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